サービスを利用する際の注意点

1ヵ月積み立て分のボーナスがつくからといって飛びついたものの、いわゆる「高級品」に興味がなく百貨店にほとんど行かない人にとっては、自分にとって不要なものや割高なものを買ってしまうなど本末転倒の結果になる可能性もあります。そのような方は、百貨店内の飲食店や書店で利用したり、お中元やお歳暮を贈る際に利用したりするなどの工夫することで、無駄なく使うことができるでしょう。しかし、商品券やビール券や図書券など各種金券の購入には使えないなどの利用制限もありますので、申込時には確認しましょう。

また、満期金は磁気テープのある買い物カードにチャージして利用することから、紛失した場合は速やかに警察に届けを出し、百貨店側にも連絡して利用停止手続を取る必要があります。その後、所定の手数料を払って買い物カードの再発行の手続きを取れば、停止時の残金を再びチャージして利用することができます。ただし、紙で発行された優待券などには、紛失しても補償がないのが一般的です。もしも百貨店が倒産したら、積立金は割賦販売法に基づいて弁済される分もありますが、弁済が保障されていない分もあります。入会前に「百貨店友の会」会則をきちんと確認しましょう。

さまざまな特典がある「百貨店友の会」ですが、優待内容をしっかりとチェックして、自分にとって利用価値があるのかどうかを判断する必要があります。また、途中解約する場合、一般的にボーナス特典は付きませんので、お得だからといって、いきなり大きな金額を積み立てるのではなく、まずは少額から複数の友の会で始めるのも失敗しないコツでしょう。(提供: お金のキャンパス

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