本記事は、桑原晃弥氏の著書『資産24兆円の世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの名言』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
内部情報を信用して運用しても、1年間で破産してしまいますよ
―― 『ビジネスは人なり 投資は価値なり』
投資で成功するためにはたくさんの情報を入手して、分析し、考えることが欠かせませんが、一方で多すぎる情報は時に人を惑わすことがあるというのも事実です。
理由は膨大な情報の中には、「噓っぱち」や「デタラメ」、単なる「希望的観測」もたくさんあり、こうした情報を取捨選択するのは大変な作業と言えます。なかには「これは一部の人しか知らない内部情報ですよ」「極秘情報だけど特別に教えてあげますよ」などと言われ、「間違った情報」に乗っかったまま売り買いをして、大ケガをする人もいます。
ウォーレン・バフェットは一時期はベンジャミン・グレアムの会社があるニューヨークで暮らしていましたが、グレアムの会社が解散するや否やニューヨークからはるか遠い故郷のオマハに戻っています。本来、「投資で成功したければ情報の近くにいるべきだ」というのが投資の世界の常識でしたが、多すぎる情報には危険が伴い、必要な情報を見極めるには静かな落ち着ける環境こそが望ましいというのがバフェットの考え方でした。
インターネットのなかった当時、ニューヨークにいた方がいろんな噂や情報が入って有利じゃないかと忠告してくれる人もいましたが、バフェットはこう答えています。
「たっぷりの内部情報と100万ドルがあったら、ものの1年で破産しますよ」
「この株を買えば絶対に儲かりますよ」「その株はちょっと危ないからすぐに売った方がいいよ」などという情報を元に売ったり買ったりを繰り返すわけですが、たいていの場合、期待したような成果は出ず、あとには損失だけが残されるというのはよくあることです。一方、内部情報から遠ざかっていたバフェットはどうなったでしょうか。
1969年、雑誌『フォーブス』は「オマハはいかにしてウォール街を打ち負かしたか」という見出しで、バフェットを特集します。そこに書かれていたのは「1957年にバフェット・パートナーシップに投資された1万ドルは、今や26万ドルになった」という驚きの数字でした。
常識を
内部情報に振り回されたらまたたく間に失敗します。バフェットにとって重要なのは企業が長く良い企業であり続けることができるかだけであり、その価値を正確につかむことができれば、経済や政治の状況がどうあれ投資判断を変える必要などありませんでした。
- ワンポイント
- 情報に振り回されるのではなく、投資する企業の本当の価値だけを見る。
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