本記事は、桑原晃弥氏の著書『資産24兆円の世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの名言』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

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(画像=Rawpixel.com / stock.adobe.com)

蓄えがないのに、大きな財政的義務を負うのは大変な間違いだ。
私個人はといえば、手持ちの25パーセント以上のお金を借りて使ったことはない。
1万ドルしか持っていないのに100万ドルがあったらいいなと思うようなアイデアが浮かんだときもそうだった

―― 『スノーボール』下

投資で勝つためには何よりも資金が必要だと、借金や信用に頼る人がいますが、成功した投資家の中には借金や信用を嫌い、「余剰資金で現物を買え」とあくまでも慎重であることを力説する人も少なくありません。ウォーレン・バフェットもそうでした。

バフェットの特徴の1つは借金を極端に嫌い、過大な借金をしてビジネスや投資を行えばいずれ道路の穴ぼこに落ちると考えている点にあります。こう話しています。

「一部の人たちが借入金を使って投資を行い、大変豊かになったということは疑いもありません。しかしそれは、大変貧しくなる道でもありました」

バフェットによると、借り入れをうまく使って利益を増やせば、奥さんは旦那が賢いと思い、近所の人もあなたをうらやむことになるものの、借り入れは病みつきになり、現金で投資を行うという保守的なやり方には戻れなくなってしまいます。

借り入れが可能で、利益が出ている時はいいものの、リーマンショックやITバブルの崩壊といった事態が起きれば、あっという間に貧しくなり、多額の借金だけが残ることになります。

バフェットは言います。

「借り入れに慎重であったために、私たちは若干の潜在利益を失うことになりました。しかし流動性をたっぷりと確保したことで、ぐっすり眠ることができています」

こうしたお金に対する厳しさは家族に対しても同様で、子どもたちや身内にお金の融通を頼まれても頑として首を縦に振りませんでした。ある時、甥おいのビリー・ロジャースが家を買うための頭金を融通してほしいとバフェットに頼んだところ、バフェットは借金は「賢明な人間が道を踏み外す」原因の1つとして断っています。理由はこうです。

「1万ポンドの重量のトラックが何度も橋を渡るのであれば、橋の強度は1万1ポンドではなくて、1万5,000ポンドの重量に耐えられるものでなければならない」

さらに自らの経験を元に「蓄えがないのに、大きな財政的義務を負うのは大変な間違いだ。私個人はといえば、手持ちの25パーセント以上のお金を借りて使ったことはない。1万ドルしか持っていないのに100万ドルがあったらいいなと思うようなアイデアが浮かんだときもそうだった」と諭しています。

レバレッジが当たり前の人から見れば、バフェットの考え方は古臭いのかもしれませんが、長くお金持ちであり続けるためには、たしかにバフェットのやり方こそが正解なのです。

ワンポイント
安易に借金に頼ると、健全な投資に戻れなくなる。
『資産24兆円の世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの名言』より引用
桑原晃弥(くわばら てるや)
1956年、広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。トヨタ式の普及で有名な若松義人氏の会社の顧問として、トヨタ式の実践現場や、大野耐一氏直系のトヨタマンを幅広く取材、トヨタ式の書籍やテキストなどの制作を主導した。一方でスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどの起業家や、ウォーレン・バフェットなどの投資家、本田宗一郎や松下幸之助など成功した経営者の研究をライフワークとし、人材育成から成功法まで鋭い発信を続けている。著書に『ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」』(KADOKAWA)、『世界の大富豪から学ぶ、お金を増やす思考法』『不可能を可能にする イーロン・マスクの名言』『自己肯定感を高める、アドラーの名言』『不可能を突破する 大谷翔平の名言』『逆境を打ち破る イチローの名言』( 以上、ぱる出版)などがある。

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『資産24兆円の世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの名言』
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