本記事は、桑原晃弥氏の著書『資産24兆円の世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの名言』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

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(画像=AmazingArt / stock.adobe.com)

ムダ遣いしてはいけないよ。
この金を投資すれば何倍にもなるんだよ

―― 『ビジネスは人なり 投資は価値なり』

バフェットは世界有数のお金持ちですが、かといって子どもたちに贅沢な暮らしをさせることはありませんでした。こう振り返っています。

「うちの子どもたちは、私が金持ちとは思っていませんでした。実際、最初はそうではありませんでしたからね。そこそこ儲かってからも同じ家で暮らしていました。子どもたちが知っているのは、この家だけで、学校も公立に通わせました」

実際、バフェットの生活は若い頃からとても地味なものでした。

オマハで最初に借りた家は月175ドル、生活費は年1万2,000ドル。家の広さはかろうじて住める程度の広さしかなく、しかもそこの狭い書斎を事務所として使い、電話もたった1本しか引いていません。

バフェットはできるだけ出費を抑え、その分、投資に回していたわけですが、かなりの資産を築いた1966年、投資家への手紙にこう書いています。

「スージーと私は、映画を観に行くお金を節約して684万9,936ドル投資しています」

そんな倹約家のバフェットだけに、子どもたちにクリスマスプレゼントとして1万ドルを送ったり、バークシャー・ハサウェイの株を渡したりするようになったのは、子どもたちが成人してからです。

知人からは「子どもたちを愛していないの」と驚かれることもありましたが、そんなところにもバフェットの子どもたちを甘やかさない姿勢が表れています。

子どもたちがそれなりの資産を相続するとしても、「超」のつく優雅な生活を送ることはないというのがバフェットの考え方でした。

バフェットは子どもたちにお金を与える時、いつもこう言っていました。

「ムダ遣いしてはいけないよ。この金を投資すれば何倍にもなるんだよ」

まさに複利式の考え方ですが、そんなバフェットを次男のピーター・バフェットは「うっとうしさ」を感じることもあったと話しています。

そう語るピーターは、母スーザンの才能を受け継いだのか、音楽に秀で、映画『ダンス・ウィズ・ウルブス』に曲を提供するなど作曲家として活躍します。

当時、「僕は自分たちの力だけでここまでやってきたんだからね」と話していたピーターを見れば、バフェットの子育てもまんざら悪いものではなかったようです。

ワンポイント
子どもたちを愛しても、決して甘やかさない。倹約の精神を教え込む。
『資産24兆円の世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの名言』より引用
桑原晃弥(くわばら てるや)
1956年、広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。トヨタ式の普及で有名な若松義人氏の会社の顧問として、トヨタ式の実践現場や、大野耐一氏直系のトヨタマンを幅広く取材、トヨタ式の書籍やテキストなどの制作を主導した。一方でスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどの起業家や、ウォーレン・バフェットなどの投資家、本田宗一郎や松下幸之助など成功した経営者の研究をライフワークとし、人材育成から成功法まで鋭い発信を続けている。著書に『ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」』(KADOKAWA)、『世界の大富豪から学ぶ、お金を増やす思考法』『不可能を可能にする イーロン・マスクの名言』『自己肯定感を高める、アドラーの名言』『不可能を突破する 大谷翔平の名言』『逆境を打ち破る イチローの名言』( 以上、ぱる出版)などがある。

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