Q10 日本のワインってどうなの?

A 初心者が日本ワインから入るのも十分ありです。

日本は今、空前のワイン生産ブームです。古くからワイン生産を行なっている山梨県、良質なシャルドネを生産する長野県をはじめ、山形県や北海道のワインも注目を集めています。

クオリティも高く、「日本のワインを飲んで産地を応援したい」と、日本ワインから入るのもいいと思います。一つお勧めするなら、日本固有の品種「甲州ブドウ」のワインでしょうか。

ただ、一つだけ注意を。実は「国産ワイン」と「日本ワイン」は別物です。「国産ワイン」は、輸入のブドウ果汁を使い、日本で仕込めば「国産ワイン」を名乗れます。ただ、2018年からは「100%国産の原料を使ったものを『日本ワイン』と表示する」というルールが適用される予定です。

大越基裕(おおこし・もとひろ)ワインテイスター/ソムリエ
1976年、北海道生まれ。日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。国際ソムリエ協会認定ソムリエ ディプロマ。1999年、ワインの奥深さに魅了されて渡仏。帰国後、2000 年にソムリエとなる。01年、銀座レカン入社。06年より再度渡仏した後、09年より銀座レカンのシェフソムリエを務める。
13年、独立。現在は、日本各地とフランスを中心に世界中を行き来し、テイスティングやペアリングなどを通して情報収集をしながら、数々のレストランや企業で活躍中。ワインの魅力を発信している。All About「ワイン」ガイドも務める。(取材・構成:塚田有香)(『 The 21 online 』2016年3月号より)

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