転職,フィンテック人材
(画像=Webサイトより)

国境を越えた初のオンライン・リクルートイベント「FinTechキャリア・ビジュアル・サミット」が5月25日から3日間にわたり開催された。

ニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポールといった主要都市に拠点を置く、企業や暗号通貨の専門家によるキャリア・アドバイスから、海を越えたリクルート活動までを幅広くカバー。

会場に出向く手間なく世界中どこからでも参加可能なオンライン・サミットという手軽さもうけ、大盛況のうちに幕を閉じた。惜しくも参加を逃してしまったFinTech就職希望者のために、視聴料25ドルで8月31日まで録画版が公開されている。

優秀な人材を求めるFinTech企業はSOHOに理解

あらゆる分野がデジタル化した近年、SOHO(自宅勤務)が珍しくない時代となりつつある。「インターネットさえあればどこからでも仕事ができる」という利便性に、適切な技術と知識をもった人材の確保に苦戦しているFinTech企業は着目。世界中から理想の人材を探しあてる意図で合同サミットを開催した。

FinTech企業の雇用口を探している側にとっても、例えば日本や台湾の自宅にいながら国際的に活躍している専門家のアドバイスを受け、何百件という求人募集広告を通して、パリやストックホルムの企業と契約が交わせるという夢のような機会だ。

アドバイス担当はブロックチェーン・プラットフォームの先駆け、米ConsenSys Enterpriseの創設者アンドリュー・キース氏、トロントのITサービス会社FinTech Recruitersのナコ・ムベルCEO、エクイティー・クラウドファンディング会社KoreConX のオスカージョフレCEOなど、FinTech産業の著名人が勢ぞろい。

「FinTech企業が求めている人材」「仮想通貨企業との提携関係の機会」などについて専門家の意見が聞けるほか、専門家自身の貴重な体験談や参加者による質問の機会も設けられていた。

次回の開催予定については未定だが、 Webサイト で8月末まで公開されている録画版(有料)を通して、知識を深めてみるのもいいかもしれない。 https://fintechcareersummit.com/ FinTech online編集部

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