主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年3月12日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
目次
▼11日(水)の為替相場
(1):ペルシャ湾でコンテナ船攻撃報道
(2):米CPIは予想通り
(3):IEA 石油備蓄放出で合意
(4):カリフォルニア州への報復攻撃の可能性
(5):イラン大統領 戦争終結の方法示す
▼11日(水)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:神経質な相場展開/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
11日(水)の為替相場
期間:11日(水)午前6時10分~12日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ペルシャ湾でコンテナ船攻撃報道
英フィナンシャル・タイムズ紙は「ペルシャ湾で商船三井が所有するコンテナ船が攻撃された」と報じた。その後、同社の広報担当者はブルームバーグ・ニュースに、「船体および船尾部に穴が確認されたが、航行は継続可能。乗組員にけが人はいない」と明らかにした。
(2):米CPIは予想通り
米2月消費者物価指数(CPI)は市場予想通りに前月比+0.3%、前年比+2.4%となり、前年比の伸び率は前月と同じとなった。食品とエネルギーを除いたコアCPIも市場予想通り前年比+2.5%と前月と同じ伸び率だった。
(3):IEA 石油備蓄放出で合意
国際エネルギー機関(IEA)は過去最大となる合計4億バレルの石油備蓄を放出することで合意した。NY原油(WTI)先物は一時1バレル=82.00ドルまで下落した。もっとも、ホルムズ海峡を通過する原油は日量1800万~2000万バレルとの推計もあり、IEAの放出はわずかな期間しかカバーできないとの見方から原油価格は88ドル台まで反発した。なお、これより前には高市総理が16日にも日本単独で石油備蓄を放出することを決定したことを明らかにしていた。
(4):カリフォルニア州への報復攻撃の可能性
米ABCニュースは「米連邦捜査局(FBI)は最近、カリフォルニア州の警察に対し、イランが米国への報復として米西海岸にドローンを発射して攻撃する可能性があると警告した」と報じた。また、米国務省は、イランおよび 同国と連携する民兵組織が、イラクにある米国所有の原油・エネルギーインフラやホテルを標的とする可能性があると警告を発した。
(5):イラン大統領 戦争終結の方法示す
イランのペゼシュキアン大統領は「戦争を終わらせる唯一の方法はイランの正当な権利を認めること、賠償金の支払い、そして将来の侵略に対する確固たる国際的保証」と語った。これより前に、トランプ米大統領は「イランで標的となるものは実質的に残っていない。イランとの戦闘はまもなく終わる」などと発言していた。