昨年度後半の外国人投資家の売買動向をみると4兆円規模の大幅な売り越しとなっています。

こうしたなか昨年の9月末に17,000円台前半だった日経平均は12月に一旦20,000円の大台を回復しましたが、原油価格の下落などを嫌気した外国人投資家の売りなどで年明け以降に調整色を強めると今年の2月には一時15,000円を割り込む水準まで売られる場面もありました。

しかし、こうしたなかでも外国人持ち株比率が大きく上昇した銘柄もみられます。そこで今回はTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に昨年9月末に比べて3月末の外国人持ち株比率が2ポイント以上アップしたものをピックアップしてみました。

そのなかでも外国人持ち株比率が特に大きく上昇したのがコーセー <4922> で昨年9月末に比べ11ポイント余りもアップしています。また、古河電気工業 <5801> でも8ポイント以上の上昇がみられます。

◆外国人持ち株比率が2ポイント以上上昇した主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク】
相場急変に備えるヘッジ手段
消費増税延期で懸念される「格下げ」とその影響
6月利上げほぼ消滅
引き続き調整に警戒
上海株 売りが先行か MSCI新興国市場指数の採用決定に注目