東京証券取引所などによる2015年度株式分布状況調査によると外国人の株式保有比率は、前年度比1.9ポイント低下の29.8%と4年ぶりの低下となり30%を3年ぶりに割り込みました。

日本株を5兆円売り越したことや株価下落もあって3月末時点での外国人の保有額は154兆円と28兆円近く減少しています。しかし、こうしたなかでも外国人の持ち株比率が上昇した銘柄もみられます。

そこで今回は昨年度に外国人が大きく買い増した好業績銘柄を取り上げてみました。具体的には前期に最高益を更新し、今期も最高益が期待される銘柄で、2015年3月末に比べ2016年3月末の外国人持ち株比率が5ポイント以上アップしたものをピックアップしてみました。

そのなかでもコーセー <4922> や日本トリム <6788> 、ブイ・テクノロジー <7717> 、日本瓦斯 <8174> では外国人持ち株比率が1年前に比べて10ポイント以上上昇しています。

前期に続いて今期も最高益が見込まれ、2016年3月末の外国人持ち株比率が5ポイント以上アップした主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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