本当に英語を話す必要はあるのか?

具体的な手順としては、実践心理学とも言われるNLP(神経言語プログラミング)の「アウトカムの設定」というフレームを使ってみましょう。目標を明確にするための質問リストで自問自答します。

① あなたは〇〇年後(1年後、3年後、5年後、など)、どういう状態になっていたいですか?

② ①が達成できたかどうか、どのようにしてわかりますか? 達成の瞬間、いつ、どこで、誰と、何をしていますか? 何を見て、何を聞いて、何を感じていますか?

③ ①が達成できたら、あなたの人間関係や周りの環境はどのように変化しますか?

④ ①を達成することは、あなたの人生にとってどういう意味がありますか? なぜ重要なのですか?

とくに、②の質問でゴール達成の瞬間を、まるで映画のワンシーンのように自分の頭の中で映像化します。そのときの自分の気持ち(涙が出るほど嬉しい、興奮のあまり思わずジャンプなど)も、できるだけリアルに想像してみましょう。

また、自分がなりたい姿や自分が欲しいものの写真をコルクボードに貼ったり、パソコンのデスクトップ背景として設定したりして、毎日必ず目につく場所に置くのも効果的です。それを見る度に、ついニヤニヤしてしまう、ワクワクすることがポイントです。

次に、この質問によって導き出された人生のゴールにとって、英語がどの程度必要なのかを確認していきます。

たとえば、「海外事業部へ異動して、よりスケールの大きなビジネスを動かす人になりたい」という目標があったとします。しかし、よく考えたら、会社の海外事業部はおもに中国向けだったという場合、英語より中国語を勉強するほうがゴールへの近道と言えます。

また、英語ができたらかっこいいなと思っていた人は、自分の人生のゴールに、英語はまったく必要なかったと気づくかもしれません。

なぜ英語を勉強する必要があるのか? という質問を自分に投げかけ、理由を3つ以上答えられるかテストしてください。これを毎日、朝起きたときなどにやって、モチベーションにも毎日エネルギーを補充していきましょう。

こうして、英語の上達なくしては、自分が本当に欲しいものや、なりたい姿は手に入らないのだと確信できた人は、次のステップに進みます。