成長ホルモン,筋力トレーニング
(写真=PIXTA)

成長ホルモンといえば、成長期の子どもの成長のために必要なホルモンとして知られています。しかし、この成長ホルモンには他にも重要な役割があります。それは体内にある物質をエネルギーとして使うことができるように変えてしまう働きです。この一連の過程を代謝といいます。つまり、成長ホルモンは、成長期の子どもだけでなく、成人・高齢者に至るまで、生きていくために必要とされるホルモンなのです。

正式には、ヒト成長ホルモンといわれ、このホルモンは脳下垂体で分泌されます。このホルモンの分泌量は、思春期後期をピークに徐々に減っていきます。ときには全身に様々な不調や、老化現象が現れてくる原因となります。新陳代謝をコントロールし、代謝の促進の他、肌の潤いなど外見上の効果としても成長ホルモンは重要な働きを担っているのです。

筋力トレーニングの重要性

成長ホルモンは、アンチエイジング(老化防止)に欠かせないといわれています。成長ホルモンを効率的に分泌するポイントは3つ。質の良い睡眠、大豆やゴマなどに含まれているアミノ酸のアルギニン。そして、筋力トレーニングです。

筋力トレーニングによって筋肉が壊れると、それを修復するために成長ホルモンが分泌されます。トレーニングといっても、激しい運動ではなく15~20分程度のウエイトトレーニングでも十分に効果があります。