先週発表された主な経済指標
小売売上高(前月比) 6月 +0.6% 市場予想 +0.1% 前月 +0.5%
小売売上高(自動車・ガソリン除く) 6月 +0.7% 市場予想 +0.3% 前月 +0.3%
6月の小売売上高は前月比0.6%の増加と市場予想を大幅に上回りました。また、変動の大きい自動車・ガソリンを除いた売上高は前月比0.7%増とこちらも大幅に増加しました。
米国の個人消費が好調に推移していることが裏付けられた格好で、米国株にとってポジティブな内容です。
今後発表される主な経済指標
◆6月 中古住宅販売件数 市場予想 548万件 前月 553万件
21日に6月分の中古住宅販売件数が発表されます。6月分は市場予想では販売件数は548万件と前月からやや販売が鈍る見込みですが、水準自体は堅調なものとなる見込みです。
マーケットビュー
◆騰落レシオは高水準で利益確定売り出やすい局面
先週のマーケットビューでは、米国株の予想PERが高水準にあることから押し目買いのスタンスが望ましいのではないかと記しました。結果、ダウ平均は連日で史上最高値を更新するなど押し目をつけることなく上昇を続けました。
引き続き米国株の予想PERは18倍台とやや割高感があることに加えて、筆者が独自に算出しているS&P500の騰落レシオは140%程度まで上昇しています。短期的に見てやや過熱感があり、史上最高値更新後ということもあって利益確定売りが出やすい局面だと考えています。
益嶋裕
マネックス証券
フィナンシャル・インテリジェンス部
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