遺伝子検査サービスが国内外で注目を集めています。自宅から検査キットを郵送するだけで、簡単に自分の「体質」が分かるうえ、病気の予防を考えることにも役立つという便利さが知られ、広がってきました。その一方で、トラブルなどの相談がこの5年程で急増しているとの報告もあります。遺伝子検査サービスのメリット、デメリットも考えながら理解していきましょう。
生活習慣病対策にも使われる遺伝子検査サービス
遺伝子検査サービスで利用が多いメニューの一つに、生活習慣病遺伝子検査があります。「うちの家系は糖尿病が多いから」などと、悩みを打ち明ける同僚や友人は少なくないでしょう。偏った食生活や運動不足、喫煙などが原因の一つと指摘される生活習慣病については、体質も関与していると考えられています。
そもそも、遺伝子検査とはDNAの情報をよみ取り、がんなどの病気のリスクや体質などの遺伝的傾向を知る検査です。この10年ほどで解析技術が発展し費用も下がったことや、大手ソーシャルゲーム会社などの企業が相次いで遺伝子検査サービスに進出したことなどから注目され、メニューの幅も広がりました。