8月第2週の東京株式市場は堅調に推移した。米雇用統計が予想を上回る結果となったほか、主な海外市場でも株価が上昇したことも支援材料となった。
ただ、夏休みで市場参加者が減少し、東証1部市場の売買代金は2兆円をやや上回る程度で盛り上がりに欠けている。日銀のETF(上場投資信託)買い入れへの期待から下値不安は後退しているが、1万7000円台からさらに上値を追うにはエネルギー不足の印象も否めない。
東証1部にも「大化け株」が存在する
今回は東証1部上場銘柄で、25日移動平均から「プラス方向にかい離率の高い」上位10社をみていこう。
(1) 日本合成化学工業 <4201> +50.04%
(2) ブラザー工業 <6448> +32.33%
(3) 東京TYフィナンシャルグループ <7173> +31.21%
(4) 日本マイクロニクス <6871> +29.23%
(5) ファミリーマート <8028> +23.27%
(6) ユニーグループ・ホールディングス <8270> +22.81%
(7) 川田テクノロジーズ <3443> +22.33%
(8) パイオラックス <5988> +21.77%
(9) 日本金銭機械 <6418> +21.77%
(10) トプコン <7732> +20.47%
※銘柄、証券コード、かい離率の順。
第2週は幅広い銘柄に買いが入り日経平均を押し上げた。しかし、ランキングが示すように、独自要因で日経平均の上昇率を上回った銘柄もある。理由は様々だが、大型株の多い東証1部であっても「大化けする株」はあり、銘柄研究の重要性がよく分かる。