英語が話せて当たり前の時代がやってくる!?

そして、スピーキング力を鍛えるために安河内氏がお勧めするのが「オンライン英会話」だ。

「スピーキングを鍛えるなら、個人的にはオンライン英会話がベストだと思います。英語を話せるようになるには、とにかく実際に会話する機会を増やすのが一番。オンライン英会話なら1カ月5,000円から6,000円の料金で、毎日25分間話せるプランが一般的なので、コストパフォーマンスは抜群。出社前にレッスンを受け、翌日の予約を入れてから出社するといったパターンを作れば、毎日のルーティンに組み込みやすいはずです」

今はまだ「会社に義務づけられたTOEICの点数さえクリアすればいい」と思っているビジネスマンも、近いうちに必ず「話す力」が必要になるときが来ると安河内氏は指摘する。

「2020年から、大学入試はスピーキングを含めた4技能を問う内容に変わる予定です。すでに首都園では、入試に4技能試験を導入済みの私立大学も増えています。つまりあと10年もすれば、基礎的な英会話はできて当たり前という世代が入社してくる。新人たちから『なんで先輩は英語がしゃべれないんですか?』と真顔で聞かれる時代がもうすぐやってくるのです」

今の自分が上の世代を見て、「どうしてエクセルが使えないんだ?」と思うのと同じような目で、部下や後輩たちから見られるかもしれない。本当に「英語ができる人」になりたいなら、勉強する目的をもう一度自分に問い直し、それに最適な勉強法を選ぶことが、英語を習得する最短コースなのだと心得よう。