アンケートでわかった!「できる人」が選んだ勉強法を、安河内氏が解説!

1位 単語を覚える

単語学習は4技能(読む、聞く、書く、話す)すべてに不可欠。「読む・聞く」では「英語→日本語」への変換力、「書く・話す」では「日本語→英語」への変換力が必要となる。英語でコミュニケーションを取るには、相手の言葉にすぐ返さなくてはならない。そのためには、単語単体で覚えて頭の中で組み立てるのではなく、文章として覚えるのが有効。フレーズをある程度覚えたら、あとは単語を代えていくだけ。

「たとえばconvince(確信させる)だったら、『I convinced him of the fact.』などと、例文ごと覚える。単語単体で覚えていると、実際の会話でとっさに使うことができません」

1位 英語の映画やドラマを観る

映画やドラマは楽しみながら学べる良い教材だが、いきなり字幕なしで洋画を観ても、何を言っているかわからず挫折しがち。まずは日本語で台詞の意味を確認しながら、段階を踏んで勉強するのがコツだ。

「私のお勧めは、まず日本語吹き替えで観て、ストーリーを楽しみながら台詞を日本語で把握する。次に日本語字幕で観ながら言葉を確認し、その次に英語字幕にして、わからない言葉があれば一時停止して辞書で意味を調べる。そして最後は、字幕なしで英語の音だけに集中する。こうして何度も観るうちに、『聞く力』が着実に高まります」

3位 英語のニュースを聴く

ニュースを学習教材に使おうと考えるビジネスマンは多いが、よほどの上級者でない限り、英語の音だけを聴いても聴き取れない場合がほとんど。よって、日本語訳を確認できる素材を選ぶことが大事だ。

「NHKのニュースを録画し、最初に日本語で聴いて意味を掴んでから、2カ国語放送の英語に切り替えて聴くのは良い訓練になります。CNNニュースを収録したCDに対訳テキストがついた『CNN ENGLISH EXPRESS』などの教材を使うのもお勧めです」

5位 英語の本や英字新聞・雑誌を読む

英語の文章に多く触れるため、英字新聞や雑誌を読むのは有効だ。ただし英語のレベルがかなり高いため、これを毎日なんとなく読み流しても英語の習得にはつながりにくい。もし教材として使うなら、記事に日本語の訳や注釈をつけてテキスト化したものを精読すると良い。

「多読するなら、むしろ中学生レベルのごく簡単なテキストを選ぶべき。『Graded Readers』『ラダーシリーズ』などの初心者向け教材をたくさん読むことで、日本語を介在せず、文章を英語のまま理解する訓練になります」

※4位の「教材を読み込む・問題集を解く」は、とくにTOEIC対策では有効。自分に合う教材を見つけて勉強すれば、高得点も期待できるはず。