この記事は2025年8月5日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2025年8月5日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1日(金)の米雇用統計で指標結果の信憑性に対して懐疑的になった。特にNFPは大幅にリバイスダウン(下方修正)され、当初発表の1/10の結果となった。

以前から再三述べているように、今後さらに日本の金利は上がり、米金利は下がりそうだ。よって日米の金利差は縮小方向となり、米ドル/円は140円方向と考えている。

トランプ米大統領がパウエルFRB議長に利下げを強要しているが、パウエル氏も今回の雇用統計でこれほどまでに悪化するということを知らなかったのではないだろうか。もし知っていたら利下げについて前向きだっただろう。この流れであればさすがに来月9月には、おそらく利下げすると見ている。

Fedウォッチによると、今のところ9月、10月、12月の3回、年内残りのFOMC全て利下げするという見通しとなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、145.00~149.00円。

148円台のミドルから上は引きつけて売りから入り、145円台ミドルから146円台前半にかけて半分くらいを利食いたい。

残りは145円台前半は利食うべきだと思っているものの、途中、指標結果などを見つつ、もしかしたら145円を割っていくという想定はしておいた方がいいだろう。

その上で変に145円台、146円台を買い下がるのではなく、売ったものは利食うけれども、戻りが重いようなら少しずつ売り上がるというスタンスで臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。