安河内氏お勧め!英語が話せるようになる5つの勉強法

オンライン英会話

コスパ&時間活用で最適

手頃な価格で外国人講師のレッスンが受けられるオンライン英会話。早朝や帰宅後など自分の都合に合わせて受講できるので、忙しいビジネスマンも続けやすい。また、大手オンライン英会話はフィリピン人の講師が多く、ノンネイティブが英語を習得するコツや学習者の心理をよく理解していて、教え方のレベルが高い点も日本人ビジネスマンから高く評価されている。

ネイティブと会話する

会話に慣れることが大切

会話力を高めるには、実際にネイティブと会話する機会を増やすのが効果的だ。身近にネイティブがいない人も、外国人が集まる店や地域のコミュニティサークルなどに積極的に出かけていこう。スピーキングの力が鍛えられるのはもちろん、外国人を相手に話すこと自体に慣れれば、「完璧な英語を話せないと恥ずかしい」といった気負いや遠慮もなくなり、ビジネスの場でも堂々と会話できるようになる。

音読

短い例文を繰り返そう

ネイティブのお手本を真似して何度も繰り返し音読すれば、そのフレーズが自然に口からスッと出るようになる。こうして例文が「自動化」されれば、必要な場面でその言葉を発信できるようになり、会話力は高まる。ただし重要なのは、自分が仕事や日常会話で使う可能性が高く、短い例文を選ぶこと。また、お手本から少し遅れて発声するシャドウイングを取り入れれば、さらに英語の上達度は高まる。

英語の曲を歌う

聴くだけでなく、歌う

口に出して歌うことでスピーキングの訓練になる。映画などと同様、大事なのは、英語の歌詞を確認し、意味を理解して歌うこと。音を真似て「レリゴー」と言えても、それが「Let it go(私を解放して)」であることを理解しなければ、実際の会話に活用できない。英語学習の初心者が教材に使うなら、スローバラードなど「ゆっくり、はっきり」歌っている曲を選ぼう。

文法をやり直す

中学時代の英文法でOK

アンケートでは第10位の「文法をやり直す」。文法学習は「読む力」をつけるためだと思いがちだが、実は「話す力」をつけるのに必須のもの。ただし注意すべきは、大学受験レベルの文法を習得しようとしないこと。スピーキング力をつけたいなら、中学・高校の検定教科書に出てくる文法をやり直すだけでいい。大学受験で出題される複雑な文法がネイティブの会話で使われることはほぼないので、ムダな勉強に労力を使わず、文法学習は必要最低限で良しとしよう。

安河内哲也(やすこうち・てつや)一般財団法人実用英語推進機構代表理事/東進ハイスクール・東進ビジネススクール講師
1967年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。東進ハイスクール・東進ビジネススクールのネットワーク、各種教育関連機関での講演活動を通じて実用英語教育の普及活動をしている。とくに各種4技能試験の普及活動にも熱心に取り組んでいる。文部科学省の審議会において委員を務め、大学入試への4技能試験導入に向け、積極的に活動中。TOEICスコアは1390点満点(LR+SW )。『安河内哲也の大人のための英語勉強法』(フォレスト2545新書)、『勉強の手帳』(あさ出版)など著書多数。(取材・構成:塚田有香 写真撮影:長塚健)(『 The 21 online 』2016年7月号より)

【関連記事】
シンプルで使える英語を身につける!
なぜ、英語の勉強は続かないのか?
なぜ教育現場に「フィリピン人講師の授業」が広がっているのか
「資格を取ると貧乏になる?」は本当か?
仕事のミスは脳の仕組みが原因だった!