3. カントリーリスク
国内金融商品だけでなく、海外企業や債券などに投資範囲を広げた場合、購入先の国の政治情勢や経済状況の変化が金融商品にも影響を与えることがあります。最近の例では、イギリスのEU離脱がこれに当たります。
4. 為替変動リスク
円以外の通貨を元本とする外貨建て金融商品を購入した場合に発生するリスクです。為替は時々刻々と変化しますが、短期間の上下動を予想することは困難です。しかし、長期で眺めてみると、為替の大きな流れはファンダメンタルズの動向により把握しやすいものです。購入時より円安になると円での手取り額が増え、逆に円高になると手取り額が減ります。
リスクとリターンの関係
前に金融商品の値動きの幅が「リスク」だとお話ししましたが、この値動きの幅(リスク)が大きい商品ほど、リターン(収益)が高い傾向があります。
値動きが大きければ、自分にとって「良い値段」にも「悪い値段」にもなる可能性が高くなります。逆に値動きが小さければ、「良い値段」や「悪い値段」になりにくいといえます。つまり、値動きの幅(リスク)の大きい資産ほど期待できる収益(リターン)が高い傾向にあるのです。ですからローリスクハイリターンといった夢の商品は存在しないのです。
自分がとれるリスク、すなわち将来このくらいの価格の変動なら耐えられるという水準を意識しながら商品選択をしていくことが、投資を成功させる秘訣だといえます。取り得るリスクと期待するリターンをわかりやすく「見える化」することが重要となります。
実際に見える化するにはどうしたらいいのか、なにから手をつけたらいいのか分からない人も多いかもしれません。そんな時は専門家に相談するのも有効な手段だといえます。何もわからないままやみくもに行動するのはリスクが伴います。その不安要素やリスクを減らすためにも、必要な場合は専門家の力を借りることも視野にいれてみましょう。(提供: IFAオンライン )
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