「金融産業への就職率が高い経営大学」のランキングが発表され、首位には昨年5位だったロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが輝いた。昨年の就職率は全Tireを通して抜群に高い。

世界屈指の金融産業国として有名な英国の経営大学が、トップ10に4校選ばれている。スペイン、フランスからは各2校、フランス、イタリアからは各1校と、欧州校が独占。

昨年1位を獲得したESADEは6位に転落。代わって昨年圏外(16位)だったルイージ・ボッコーニ商業大学が、今年は見事10位入りを果たした。

今後注目したいMiF校としては、大幅に順位をあげたウォーリック・ビジネス・スクール(英/12位)、フランクフルト・スクール・オブ・ファイナンス・アンド・マネージメント(独/14位)だろうか。

アジア圏からはシンガポールマネージメント大学と香港大学が、トップ30にはいった。

国際大手銀行のトップバンカーを目指す場合、MiFの取得が有利に働くことは広く知られているが、重要なのは「どの大学のMiFを所得しているか」だ。

一般的にMiFコースの受講料は非常に高額で、受講期間も長い。同じお金と時間を費やすのなら、高キャリアに導いてくれるMiFを選びたい。

このランキングを発表した英金融キャリアサイト「eファイナンシャル・キャリア」に所属する約800人のアナリスト中、これらのMiF取得者は12%。

ランキングは履歴書データベースを元に、2015年に銀行の営業本部に就職した新卒生の割合を算出している。

就職先は欧州の銀行から米国の銀行まで広範囲におよぶが、ゴールドマン・サックスやJPモルガンといった米銀行が、応募先としては最も人気が高いようだ。

2015年銀行への就職率が最も高かった経営大学

10位 ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネス・スクール(英/Mphil in Finance)
Tire1:33% Tire2:32% Tire3:35%

9位 ESCP EUROPEビジネススクール(仏/Advanced Master in Finance)
Tire1:40% Tire2:20% Tire3:40%

8位 ルイージ・ボッコーニ商業大学(伊/Masters in Finance)
Tire1:43% Tire2:20% Tire3:37%

7位 IEビジネススクール(スペイン/MSc in Finance)
Tire1:46% Tire2:21% Tire3:33%

6位 ESADE(スペイン/MSc in Finance)
Tire1:40% Tire2:35% Tire3:25%

5位 ザンクトガレン大学(スイス/Master of Arts HSG in Banking and Finance)
Tire1:35% Tire2:47% Tire3:18%

4位 ロンドン・ビジネス・スクール(英/Masters in Finance)
Tire1:46% Tire2:26% Tire3:28%

3位 HEC経営大学院(仏/Masters in International Finance)
Tire1:53% Tire2:13% Tire3:34%

2位 インペリアル・カレッジ・ロンドン(英/MSc Finance)
Tire1:49% Tire2:23% Tire3:29%

1位 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(英/MSc Finance)
Tire1:50% Tire2:23% Tire3:27%

( FinTech online編集部

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