「IDC FinTechランキング100」の2016年版が発表され、日本からはNTTデータと野村総合研究所(NRI)がトップ10入りを果たした。
NRIは昨年10位から1ランク上昇。NTTはよりIT面を重視した「FinTechエンタープライズ部門」の10位から、ファイナンス業務への関与度が強い「FinTech100」に飛びいりという快挙だ。
インドは首位に輝いたタタ・コンサルタンシー・サービシズのほか、インフォシス・リミテッドが6位と大健闘。米国からはFIS、コグニザント・テクノロジー・ソリューションズなど6社が上位に選ばれている。
アジア圏からは日本、インドを筆頭に、中国からもハドソン・テクノロジーズ(46位)など複数の企業が100位以内にはいった。
意外に不発だったのは欧州勢で、上位30社に何とか食いこんだのは4社のみ。
11位のWincor Nixdorf(ドイツ)、23位のミシス(英)、27位のインジェニコ(仏)、29位のテモノス(スイス)が最高ランクという結果に。やはりアジア勢の脅威に苦戦しているという印象は否めない。
今年で13回目となったIDCのFinTechランキングは、顧客の需要への対応が財務業績に反映されているITサービスおよびソリューション企業を評価している。
IDCファイナンシャル・インサイツ FinTechランキング上位20社
20位 SS&Cテクノロジーズ(米)ソフトウェア
19位 ジェンパクト(米)ITサービス
18位 ACI ワールドワイド(米)ソフトウェア
17位 コアロジック(米)インフォメーション
16位 エクイファックス(米)ファイナンシャル・サービス
15位 SASインスティテュート(米)ソフトウェア
14位 ジャック・ヘンリー・アソシエイツ(米)ソフトウェア
13位 CAテクノロジーズ(米)ソフトウェア
12位 ファースト・データ・コーポレーション(米)ファイナンシャル・サービス
11位 ヴィンコール・ニクスドルフ(独)ハードウェア/ソリューション
10位 ディボールド(米)セキュリティー・システム/ソフトウェア
9位 野村総合研究所(日)コンサルティング
8位 トータル・システム・サービシズ(米)決済処理
7位 NCR(米)情報システム
6位 インフォシス・リミテッド(印)コンサルティング
5位 NTTデータ(日)データ/システム
4位 Fiserv(米)ITテクノロジー
3位 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ(米)コンサルティング
2位 FIS (米)ファイナンシャル・サービス・テクノロジー
1位 タタ・コンサルタンシー・サービシズ(印)ITサービス
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