コーヒー

コンビニエンスストアに入ると、まるで喫茶店さながらの香ばしいコーヒーの匂いが漂う、そんな光景も最近では珍しくなくなってきました。コンビニエンスストア各社は「ついで買い」の需要に目を付け、トップシェアを持つセブンイレブンの「セブンカフェ」を筆頭にコンビニカフェへの変貌を急加速させています。

「セブンカフェ」は導入してからすでに4億杯以上の売り上げを上げており(2014年5月時点)、コンビニでありながらコーヒーチェーン店に匹敵する高付加価値なコーヒーを100円(レギュラーサイズ、税別)で提供しています。コンビニ各社はこれに追随する構えを見せており、セブンイレブンだけでなくコーヒーチェーン店のシェアも崩す勢いです。この構図を端的に表すと高付加価値のコンビニvs高級化のコーヒーチェーンと表す事ができます。

高付加価値で勝負するコンビニエンスストア勢の取り組みを見てみると、ローソンは本格的な「アイスティー」を2014年6月から提供開始、ファミリーマートはローソン同様にアイスティーの提供に加え、トッピング用のゼリーなども用意して女性客の獲得を目指しています。サークルKサンクスは一部店舗で試験的に運用している「K’sCAFE」を気軽に行ける喫茶店として本格的に展開する事を決めました。これまで本格的なコーヒーが味わえるコーヒーチェーン店まで足を運んでいた客が近くのコンビニでも自分の欲求を満たせる事が出来るようになりつつあります。

このコンビニカフェでシェアを奪われつつあるのがスターバックスコーヒー、ドトールコーヒー、タリーズコーヒーといった大手コーヒーチェーン店です。コンビニエンスストアが高付加価値で攻勢を強める中、高級化路線で差別化する戦略に大きく舵を切ったようです。タリーズコーヒーでは1杯800円の超プレミアムコーヒーを提供する新型店舗を都内に設置しました。ドトールコーヒーは今年4月に新形態の「CAFE LEXCEL(カフェ レクセル)」を東京丸の内にオープンし、厳選したコーヒー豆を使った拘りコーヒーを提供しています。スターバックスコーヒーは2013年から新業態店舗「インスパイアード バイ スターバックス」を開店し、高級感漂う店内ではオリジナルのラテアートも女性客の人気を集めています。

コンビニカフェとコーヒーチェーンはそれぞれの戦略により差別化を図ることで、棲み分けをしている様にも見えます。カフェ市場の競争はこれからが本番で、いかに他社と違う価値を提供できるかがキーポイントとなってきそうです。