世界21カ国・都市のFinTechハブの「パフォーマンス指数」を測定したレポートで、シンガポールがシリコンバレーやニューヨークを抑え、UK(ロンドン)と並んで首位を獲得した。

次いで香港、韓国もトップ10に、上海が11位に選ばれており、アジア勢の底力を見せつける結果となっている。

この調査はデロイトのデジタル部門がシンガポールの市場調査会社、オール・ストリート・リサーチの協力のもと、今年発表された「グローバル・イノベーション指数」「グローバル・ファイナンス・センター指数」「ドゥーイング・ビジネス」などのレポートを参考に、主要FinTechの成長力を予想したものだ。

指数が低いほど、今後の成長力に期待できるということになる。デロイト・デジタルの責任者、ルイーズ・ブレット氏は、「適切な要素(専門性・革新的な規制機関・資力・政府の支援など)に恵まれているという点で、上位ハブが選ばれたのは当然だ」とコメント。
これらのハブは、FinTechセクターの発展に不可欠なエコシステムの構築にも積極的に働きかけており、細かな努力を地道に積み重ねることで、短期間にFinTechの先駆地としての地位を確立した。

残念ながら日本の指数が評価対象となっていないのは、日本FinTechの知名度がまだまだ国際水準に達していないことを反映しているのだろうか。次回のパフォーマンス指数では、ぜひとも日本の指数も見てみたい。

成長中のFinTechハブ20とパフォーマンス指数

20位 インド(238)
19位 南アフリカ(184)
18位 メキシコ(152)
17位 ベルギー(118)
16位 イスラエル(99)
15位 ルクセンブルグ(87)
14位 フランス(77)
13位 オランダ(71)
12位 アイルランド(71)
11位 上海(54)

10位 カナダ(50)
9位 シドニー(49)
8位 フランクフルト(43)
7位 スイス(42)
6位 韓国(27)
5位 香港(23)
4位 シリコンバレー(19)
3位 ニューヨーク(13)
1位 シンガポール(10)
1位 UK(10)

FinTech online編集部

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