4℃,過去最高益
(画像=Webサイトより)

10月末のハローウィンが終わると、街はクリスマスモードに包まれ年末商戦に突入していく。聖なる夜のプレゼントとしても人気の高いジュエリーを扱うショップは、クリスマス商戦が一年で最もかき入れ時だろう。

ジュエリーブランドの中で最も勢いを見せているのが「4℃(ヨンドシー)」で、店舗を運営するヨンドシーホールディングス <8008> が発表した2017年第2四半期の連結決算では、純利益が前年同期比50.6%増の20億8100万円となり、同期としては過去最高を更新した。消費者の節約志向の広がり、訪日外国人旅行客のインバウンド需要が減速する厳しいビジネス環境のなか、どのようなビジネスモデルで着実に成長を続けているのだろうか。

低価格帯ジュエリーが根強い支持

4℃について馴染みのないビジネスパーソンのために基本的な事業内容をピックアップすると、20-30代の女性を主なターゲットとしてシルバーアクセサリーが中心のジュエリーやアパレル・バッグなどを取り扱っている。主力の店舗である4℃に加え、20代前半の女性を対象とした、かわいらしさを演出するジュエリーを販売する「canal 4℃」、ジュエリーのように輝くレザー小物を揃える「Luria 4℃」などを国内外に222店舗を展開。

洗練されたデザインで、女性らしさをアップさせる商品が支持を集めている。17年第2四半期連結決算では、中心となる4℃ジュエリー部門の売上が前年同期比で0.7%と減少したのに対し、canal 4℃は同24.6%、Luria4℃は同2.7倍まで売上を伸ばした。