10月17~21日の東京株式市場は堅調に推移した。OPEC(石油輸出国機構)の減産合意により原油市況が回復、リスク許容度が高まったことから、日本株も買いが優勢となった。また、米大統領選で民主党のヒラリー・クリントン候補が優位に戦いを進めていることも投資家に安心感をもたらしているようだ。

日経平均株価は20日まで5日続伸。1万7000円の大台を回復し、長く続いたボックス圏を上放れるか注目される。企業の9月中間決算の発表で業績の改善が確認されれば、一段高も期待できそうだ。

中小型株のランキング入りが目立つ

それでは今回は、東証1部市場で「25日移動平均からプラス方向にかい離率の高い」上位10社の顔ぶれをみていこう。

(1)ジャパンディスプレイ <6740> 168.04 +30.92
(2)三栄建築設計 <3228> 1254.64 +29.44
(3)神戸物産 <3038> 2843.60 +28.71
(4)ソフトバンク・テクノロジー <4726> 2835.05 +28.04
(5)アデランス <8170> 483.71 +27.97
(6)ゲンキー <2772> 4003.13 +27.90
(7)古野電気 <6814> 585.99 +25.77
(8)ホクシン <7897> 167.12 +25.06
(9)本多通信工業 <6826> 992.15 +24.78
(10)神栄 <3004> 116.68 +22.56
※銘柄、証券コード、25日移動平均、かい離率の順

全体相場が上昇する中で、特に値動きの良かった中小型株のランキング入りが目立つ。業種別では電気機器が3社、卸売業とその他製品が各2社、不動産、情報通信業、小売業が各1社だった。