米大統領選,トランプ氏
(写真=Thinkstock/Getty Images)

米国の大統領選挙は共和党のドナルド・トランプ氏が、メディアの事前調査などで優勢と伝えられていたヒラリー・クリントン前国務長官を破り勝利した。

選挙期間中、様々な発言で物議をかもしてきたトランプ氏は、米国で初めて公職経験のないまま大統領の座に就くことになる。今回の大統領選挙ではこれまでにない、既存勢力への不信感が煽られたほか、人種や宗教によってアメリカ人を分断させるほどのキャンペーンが繰り返された。世界中が注目した今回の米大統領選挙、トランプ氏の勝利で何が起きたのか。

東京市場はトランプ・ショック

現地時間8日夜、開票作業がスタートし、トランプ候補の優勢が伝えられると、東京市場では日経平均株価が暴落。一時、前日終値から1000円以上も値を下げ、終値は前日比919円(5.4%)安の1万6251円まで落ち込んだ。さらに外国為替市場で一時、1ドル=101円台前半まで円が急騰し、マーケットは、トランプ・ショックで大荒れの1日となった。日経平均株価の下げ幅が前日終値から1000円以上下落したのは、英国が欧州連合から離脱を決めた6月以来の出来事だった。その翌日は、日経平均が大幅反発を見せた。

カナダ移民サイトがシステムダウン 閲覧殺到

米大統領選挙の開票速報は、隣国カナダにも大きな影響を及ぼした。トランプ氏が勝利に向けて重要な州での勝利を積み上げていくにつれ、米国、アジアなどの利用者が、カナダの移民情報サイトにアクセスを試みても、閲覧できない状態になった。選挙戦で反移民政策を掲げたトランプ候補が大統領になることで、アメリカからカナダへの移住にシフトしようとアクセスが集中した可能性がある。