デビットカード,審査
(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)

支払いをクレジットカードで済ませたいけれど、審査に通るかどうか心配という人もいるだろう。また、海外に行くときのために何かカードを作っておきたいという人もいるだろう。どのように利用するかを考慮して、適したクレジットカードやデビットカードを選択すればいいのだが、どうしてもクレジットカードの審査に通らないときにはどうすればいいのだろうか。


クレジットカードの審査に落ちたらデビットカード

クレジットカードには所定の審査があり、年齢や収入、就業状況、金融機関からの借入額や借入件数など、さまざまな要素からカードを発行できるのかどうか審査される。

また、クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、ショッピング枠では数十万円の設定を受けることができても、キャッシング枠は0円とされてしまうことも珍しくない。クレジットカードは持っているもののキャッシング枠が0円という人は、海外のATMで現地通貨をキャッシングして引き出すことはできないのだ。

審査なしでも可能...?

しかし、デビットカードなら、提携する金融機関の口座を持っていれば審査なしで発行してもらうことができる。即時決済が基本なので、口座に十分な残高があり、JCBやVISAなどの国際クレジットカードブランド加盟のデビットカードならば、キャッシング枠の設定がなくても海外のATMで自分の口座から現金を引き出すことも可能だ。

つまり、デビットカードならばクレジットカードの審査通過が不安な人も、クレジットカードはあるがキャッシング枠が0円の人も、(年齢条件はあるが)誰でも国内・海外で利用できるカードを持つことができるのだ。

デビットカードとは

審査不要のデビットカードとは、どのようなカードなのだろうか。

即時引き落とし

デビットカードは、カード利用と同時に提携する金融機関の口座から決済額が引き落とされる。そのため、口座残高が決済額に足りない場合は利用することができない。

利用限度額を設定することができるものもある

使いすぎを防ぐために、月々の利用限度額を定めることができるものもある。使いすぎないかと不安な人も利用限度額を設定しておけば、気がついたら口座が空っぽになったというような状況を回避することができるだろう。

利用お知らせメールを設定できるものもある

利用のたびにメールが届くように設定できるものもある。万が一デビットカードの紛失や盗難で不正利用されてしまっても、利用されたらメールが届くので、すぐに気づくことができる。

暗証番号がある

デビットカード発行時に4桁の暗証番号を設定するので、万が一デビットカードを紛失したり盗まれたりしたとしても、他人が容易に利用できないようになっている。現金を紛失すれば手元に返ってくる可能性は低いが、デビットカードならば紛失しても悪用のハードルは高くなるといえる。

デビットカードの申し込み方法

デビットカードは金融機関の口座開設時に同時に申し込めることもある。その場合は、キャッシュカードと一体型のものを選択できることも多い。すでに口座を持っている場合は、金融機関のホームページなどから申し込み、郵送で受け取る。申し込みから発行までに1~4週間ほどかかることもある。

申し込みに必要なもの

デビットカードの申し込みには特別な書類は不要だが、窓口で申し込む場合には引き落とし用の口座番号がわかる通帳やキャッシュカード、引き落とし用の口座の届け印が必要になることがある。引き落とし用の口座を同時に開設する場合は、運転免許証などの本人確認書類と手続き用の印鑑が必要になることが多い。

どれだけ便利に利用できるかは、実際に使ってみないとわからない。本当に利用するかどうかわからない方は、年会費無料のデビットカードから使いはじめてみるのはいかがだろうか。