最新の米国貿易データから、米国最大の輸出国はカナダ、最大の輸入国は中国のまま変動がないことが判明した。日本は輸入先としては4位、輸出先としては5位だ。かつて輸出、輸入ともに上位3カ国の座に君臨していたものの、輸出では2006年を境に、輸入では2002年を境に中国に座を明け渡している。

米中間の昨年の取引総額は6630億ドル(約77兆3389億円)。そのうち5000億ドル(約58兆3100円)は中国からの輸入が占める。次いでカナダが取引総額6620億ドル(約77兆2024億円)と、中国に迫る勢いで取引規模を確保している。輸入先としては世界一の上得意国となっており、米国総輸出の15%(年間3370億ドル/約39兆3009億円)相当の商品を買い受けている。

米国の貿易赤字は9月から10月にかけて64億ドル(約7463億6800万円)増しの426億ドル(約4兆9680億円)に達しており、輸出総額は34億ドル(約3965億800万円)減の1864億ドル(約21兆7379億円)、輸入総額は30億ドル(約3498億6000万円)増の2290億ドル(約26兆7059億円)。

自由貿易の見直しを強く主張しているトランプ氏の就任後、米国と他国の貿易関係に大きな転機が訪れる可能性がきわめて高い。カナダ、メキシコと交わしている北米自由貿易協定(NAFTA)を含む複数の通商協定からの離脱を言及するなど、貿易戦争の火種となりそうな気配だ。

このランキングは、米国勢調査局が12月に発表したデータから作成した。

輸出先上位10カ国と割合

10位 スイス 2.4%
9位 オランダ 2.5%
8位 ブラジル 2.7%
7位 韓国 2.8%
6位 ドイツ 3.5%
5位 日本 4.7%
4位 英国 5.5%
3位 中国 7.3%
2位 メキシコ 11.9%
1位 カナダ 15%

輸入先上位10カ国と割合

10位 アイルランド 2%
9位 フランス 2.3%
8位 インド 2.5%
7位 韓国 3%
6位 英国 4.1%
5位 ドイツ 5.7%
4位 日本 5.9%
3位 メキシコ 11.6%
2位 カナダ 11.9%
1位 中国 18.2%

(ZUU online 編集部)