欧米の経済大国でも、ホームレス問題は年々深刻化している。米国では総体的なホームレス件数は減少傾向にあるものの、ワシントン州などでは米国平均を何倍も上回る人々が、路上やシェルター(ホームレス緊急一時宿泊施設)などで寝泊まりする生活を余技なくされている。

これらの人々すべてが無職者というわけではなく、自らの生活費を自らの手で稼ぎだしている「ワーキングプア」も多い。そして宿から宿を転々とする生活の中で、安定感を得ることなく育っていく子どもの数も増えている。

昨年家賃滞納で住居を失った世帯は18万件――英国