特集「保険」 特集「仮想通貨/ビットコイン」 特集AI 人口知能がもたらす禍福 広告特集「M&A/事業承継」 特集「本を読む。」 特集「不動産投資のはじめ方」 DC特集
欧米
Written by ZUU online編集部 5,160記事

加速するワーキングプアの影響

欧米で増加「ホームレスファミリー」英国で2万人の子どもが施設を転々

ホームレス,ワーキングプア,低所得
(写真=Thinkstock/Getty Images)

欧米の経済大国でも、ホームレス問題は年々深刻化している。米国では総体的なホームレス件数は減少傾向にあるものの、ワシントン州などでは米国平均を何倍も上回る人々が、路上やシェルター(ホームレス緊急一時宿泊施設)などで寝泊まりする生活を余技なくされている。

これらの人々すべてが無職者というわけではなく、自らの生活費を自らの手で稼ぎだしている「ワーキングプア」も多い。そして宿から宿を転々とする生活の中で、安定感を得ることなく育っていく子どもの数も増えている。

昨年家賃滞納で住居を失った世帯は18万件――英国

ホームレス問題のない社会を目指して活動する米非営利国民同盟「National Alliance to End Homelessness」の発表によると、米国のホームレス人口は過去7年間で12.9%減。2015年の統計では、1万人に17.7人がホームレスという割合だ。

しかしこの数字はあくまで全国平均であり、貧富の格差の広がりとともに各州のホームレス率にも著しい差が目立ち始めているという。

昨年12月、全米市長会が発表したサーベイ結果と比較すると、最もホームレス人口の多いワシントンでは1万人に124人と、全国平均よりもはるかに高い。低所得者であるがゆえに、住宅費や物価の上昇に追いつくことができず、最終的に住まいを失わざるを得なかった人々だ。

住宅バブルで不動産が高騰した英国でも、同様の問題が急激に表面化している。Brexitの引き金となった大量の移民受け入れに政府の住宅建設計画が追いつかず、深刻な住宅不足が生じた。その結果、住宅費が異常なまでに跳ねあがり、ホームレス率を一気に押しあげた。

英政府行政機関、コミュニティ・地方自治省のデータでは、2016年第4四半期のホームレス世帯数は7万6630世帯(前年同期比9%増)。そのうち8割の世帯に未成年の子どもがいることから、英BBCは約20万人の子どもがシェルターなどの施設を転々としていると報じている。

家賃滞納で強制退去を命じられた英世帯は、昨年だけでも18万を超える(前年比12%)。ホームレス数自体は2003年から2004年のピーク時の約半分に減っているというが、「経済大国」というメッキにつつまれた貧困社会が、住居をもつことができない大人だけではなく、子どもに与える影響などを社会全体が認識し、解決に向けて働きかけていくべきだ。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
年収が200万円上がる!? 会社員だから知っておきたい◯◯型収入って?(PR)
100万円で79万円儲かる?「究極の」資産運用術とは
「平均480万円削減!」住宅ローン借り換えサービス 面倒な手続きはすべてお任せ(PR)
東京23区「平均年収ランキング」圧倒的1位は902万円の……
会社をさらに成長させるため、ライバル企業が取っている戦略とは(PR)

欧米で増加「ホームレスファミリー」英国で2万人の子どもが施設を転々
ZUU online の最新記事を
毎日お届けします
PREV 行動経済学で読み解く「米国民がトランプ氏を選んだ理由」
NEXT トランプノミクスの「賞味期限」 株式市場のイケイケムードの...