第4四半期決算,銀行,米国
(写真=Thinkstock/Getty Images)

1月13日、大手米銀行の第4四半期決算が発表され、おおむね予想どおりの好調なパフォーマンスが報告された。中でも快進撃を見せたのはJPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカだ。

昨年の不正口座開設問題で信用が一気に低下したウェルズ・ファーゴは、通期収益でかろうじて3%の上昇を見せたものの、第4四半期決算は惨敗。しかし大口銀行業務部門とウェルスマネジメント部門の売上が伸びていることなどから、回復の期待はもてそうだ。

純利益最高記録更新のJPモルガン、ウェルズ・ファーゴは信用回復に専念

昨年11月の米大統領選挙選が米銀行株を急騰させ、金融危機以来初めてS&P500金融株指数がアナリストの予想を上回るなど、トランプラリー効果が続いている。

最も好調だったJPモルガン・チェースは、トレーディング収入の増加などが追い風となり、EPS(一株あたり利益)が予想を0.29ドル(約33円)上回る1.71ドル(約196円)、純金利収入は前年比5%増の121億ドル(約1兆3855億円)。売上高成長率は2.1%増。売上高は予想を8000万ドル(約91億6080万円)下回る234億ドル(約2兆6795億円)にとどまったが、16年通期の純利益は247億3000万ドル(約2兆8190億円)と新記録を打ちだした。

バンカメのEPSも予想を超える0.40ドル(約46円)。金利の上昇や融資残高の伸びが寄与し、純金利収入は前年比6%増の103億ドル(約1兆1741億円)、通期の純利益は過去10年間で最高水準の179億1000万ドル(約2兆416億円)を記録した。

昨年の一大スキャンダルで注目されていたウェルズ・ファーゴは、EPS10.96ドル(約1250円)、売上高が216億ドル(約2兆4622億円)。減収減益は予想されていたものの、予想よりもさらに過酷な現実を反映する結果となった。

希望のもてる材料としては、大口銀行業務部門とウェルスマネジメント部門が好調であるほか、預金残高(1兆3000万ドル/約114兆734億円:前年比6%増)や純金利収入(124億ドル/約1兆4144億円:7%増)と伸びを見せている。また信用回復に向け、営業目標の廃止に代わって新たなパフォーマンス評価システムを導入するなど、市場の好感度を買うための努力が見られる。

そのほか1月17日にはモルガン・スタンレー、18日にはシティグループ、ゴールドマン・サックス・グループが決算発表を予定している。(ZUU online 編集部)

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