家を魅力的に演出する「ホームステージング」の資格が人気を集めている。日本ホームステージング協会(東京都江東区)は昨年2月に始めた資格「ホームステージャー」の資格取得者が、12月6日時点で668人になったと発表。ホームステージングは米国で中古住宅を売りに出す際に利用されるケースが多く、国内でも「米国流」の不動産仲介が広まるのか注目だ。

(写真=リフォーム産業新聞)
(写真=リフォーム産業新聞)

資格者は668人に

「社員100人をホームステージャーにしたいといった企業からのご相談も出てきました」。こう話すのは同協会の杉之原冨士子代表理事。

ホームステージングとは、部屋を家具や生活雑貨などでインテリアコーディネートして家の魅力を演出すること。同協会はこのようなノウハウの講座を行い、「ホームステージャー1級・2級」という資格を運営している。米国では特に既存住宅を売却する際に広く利用されており、「『ホームステージャー』として独立して仕事をされている方もいる」(杉之原代表)

資格者増加の理由はこの「米国流」の既存住宅仲介に取り組もうとする不動産会社からの受講者が増えてきているためだ。現在、668人の資格取得者がいるが、最も多い業種は不動産仲介の担当者。杉之原代表は「売り主の満足度を高めたいというニーズを感じます。ホームステージングで物件をよりよく演出すれば、高く、早く、売りやすくなりますので、売り主に喜ばれます」と話す。

特に買取再販物件の見栄えを良くするためにホームステージングの手法を使う事業者が増えており、不動産会社とステージャーが連携するケースが出てきている。「資格取得者1000人突破はもうすぐ。来年いっぱいで1500人くらいになりそう」(杉之原代表)(提供: リフォーム産業新聞 2016年12月13日掲載)

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