英国,米国,EU,単一市場,自由貿易協定
(写真=Thinkstock/Getty Images)

激動の2カ国、米英の首脳会談を目前に控え、米市場への「単一パスポート」が英国に提供される可能性が、トランプ大統領と親しい関係者の話から浮上した。

Brexit交渉後は欧州連合(EU)パスポートを失う気配が濃厚な英国にとって、米国との新たな貿易関係が強力な後押しとなることは疑う余地がない。EUへのアクセスを求めてロンドン撤退が予想されている銀行や企業による打撃が、少しでも緩和されるとの期待ももてる。

90日以内に協定成立?ジョンソン英外務大臣の太鼓判

1月27日ホワイトハウスでトランプ大統領とメイ首相による、初の会談が予定されている。英国にとってはEU離脱後の基盤を築くうえで、米国にとってはEUという統合体から独立する単一国との取引を結ぶうえで、重要なカギをにぎる顔合わせになると予想されている。

協議は両国間の貿易協定を中心に交わされるとの見方が強い。英エクスプレス紙は「トランプ大統領は米市場への自由アクセス権の提案を、協議の最優先事項と考えている」との内部関係者の話を報じた。「協議が順調に進めば、90日以内に協定が結ばれる」と見られている。

この報道を裏づけるかのように、今月10日、トランプ大統領の側近とニューヨークで非公式の会談を行ったボリス・ジョンソン英外務大臣からも、「両国間で自由貿易協定が結ばれる可能性が高い」など、英国市場を活気づける前向きな発言が聞かれている。

またトランプ大統領自身が英国のEU離脱を支持しており、「就任後迅速に英国との貿易協定を結ぶ」意思を明らかにしている事実を考慮すると、不自然な展開ではないはずだ。ただしパスポートが「無償」で配給されるとは考え難い。市場へのアクセスと引き換えに米国側がなにを要求するのか、現時点では明らかにされていない。

いずれにせよEU単一市場からの完全撤退を表明した英国にとって、ほかに多くの選択肢があるわけでもない。準加盟国などの立場にとどまる意思がないことも、メイ首相は明確にしている。

「米国と強力かつ特別な関係」を築くことで、事業成長は勿論、ロンドンが獲得した世界屈指の金融セクター」の座を維持できるかどうか、英国の歴史に残る重大な賭けとなりそうだ。(ZUU online 編集部)

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