世界9カ国・地域、400都市の住宅価格を調査した「International Housing Affordability Survey」の最新版から、中間所得層にとっての最も住宅事情が厳しい都市は、香港、シドニー、バンクーバーであることがわかった。

この調査はデモグラフィアが毎年実施しているもので、今年で第13版となる。対象となったのは米国、日本、香港、オーストラリア、シンガポール、カナダ、ニュージーランド、英国、アイルランド。各地域の住宅価格と中間世帯年収の中央値を比較し、マイホーム難易度を測定している。

上位にはオーストラリアと米の都市が目立ち、日本、シンガポール、アイルランドの都市ははいっていない。東京の難易度は57位、住宅価格は世帯年収の4.7倍が相場のようだ。シンガポールは59位、4.8倍となっている。

対する1位の香港では住宅価格が世帯年収の18倍に達しており、住宅抑制策の効果は感じられない。香港の住宅市場の7割を占める中古住宅だが、価格は2012年と比較して4割も上昇している。

一方広大な土地を誇るオーストラリアからはシドニーとメルボルンがランクイン。ニューサウスウェールズ州の人口約800万人の6割に相当する約500万人がシドニーに集結していることなどが、価格高騰の原因に挙げられている。いる。

マイホーム激戦都市トップ10