「無印良品」ブランドで生活用品や家具などを販売する良品計画(東京都豊島区)がリノベーションの魅力の発信に注力している。同社が運営する「MUJI RENOVATION CLUB(ムジリノベーションクラブ)」に参加する各地域の住宅会社と連携して啓蒙活動を行っている。今後はクラブのメンバーと、無印良品の収納や建材を取り入れた改装も推進していく考えだ。
全国34社と改装の魅力発信
ムジリノベーションクラブでは全国の主要都市で毎月一回、セミナーを実施している。今月23日はオープンムジ名古屋名鉄百貨店にて「楽しく知る
中古住宅+リノベーション」といったトークショーを開催。地元名古屋のアネストワン、リノキューブといったリノベーション会社と東京のブルースタジオの3社が講演する。中古を買って改修したい人の入門企画だ。
このような取り組みは、全国5エリアで地域の住宅会社と連携して実施している。具体的には、関東エリアが15社、関西エリアが8社、九州エリアが6社、東海エリアが2社、中国エリアが3となる。基礎講座の後は、クラブメンバーの2~3社が実例を紹介。その後、リノベしたお施主さんが体験談を語るという流れだ。
良品計画の事業開発担当の林巧氏は、「セミナーは会社の宣伝ではなく、リノベの手順などが分かる勉強の場。迷われている方のためのイベントです」と話す。
良品計画の店舗は約800店あるが、その中にオープンムジというスペースを持つショップがある。このような店舗では地域の会社と、食やライフスタイルなどのイベント、ワークショップが行われており、リノベもその一環。「無印には『土着化』というキーワードがあり、店舗がプラットフォームとなって、地域の人とお店をつなぐ場にしていく活動をしています」(林氏)。
啓蒙活動はウェブでも展開されており、専用ページには施工画像を約400枚掲載。改装のイメージを膨らませられるようにしている。
今後はクラブメンバーを増やし、東北や北海道エリアなどにも広げていく考え。定期的に勉強会も実施し、無印良品の家具や生活用品を取り入れた改装も増やしていく考えだ。(提供: リフォーム産業新聞 2016年11月15日掲載)
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