ファイザー,製薬,自主回収
(画像=ファイザーWebサイトより)

製薬大手ファイザーが、食物などに起因するアレルギー症状アナフィラキシーの治療補助剤「エピペン注射液0.3mg」(日本薬局方 アドレナリン注射液)に作動不良の可能性があるとして、一部製品の自主回収を発表した。発表時点では国内での不具合は確認されていない。

アドレナリン自己注射器「エピペン」とは

アナフィラキシーはアレルギー原因となる「アレルゲン」が体内に入ってきたことに反応して、免疫物質である「IGE抗体」が過剰に生成されることが原因。動悸や吐き気といったものから、場合によっては血圧の低下や意識障害など、命の危険があるアナフィラキシーショックと呼ばれる状態に陥ることもある(ファイザーWebサイトより)。

最も多いのは卵や牛乳、小麦といったものを原因とする食物性のものだが、薬品性のものや、クラゲや蜂による刺傷、ダニやハムスターに噛まれたことで症状が出ることもある。
数分から数十分という極めて短時間のうちに症状が出るのが特徴で、進行の遅い食物性のアナフィラキシーでも、30分ほどで心停止に落ち入る可能性があるという。

「エピペン」はこのアナフィラキシーの症状が出た際に使われるアドレナリン自己注射器で、アナフィラキシーの症状があらわれた際に、患者自身や家族らの手によってアドレナリンを注射して、症状を一時的に緩和するために使われている。

国内では5974本を回収

今回自主回収に至った背景はこうだ。太もも前外部に押し当てることで、バネの力で針が飛び出し、薬液の筋肉注射が行われる仕組みだが、この針が正常に飛び出さなかった例が、2例報告されたという。

いずれも海外での事例で、国内では同様の報告はされていないというが、「万全を期して」回収という決断となったようだ。

自主回収の対象となっているのは、「エピペン注射液」の中でも、不具合のあったものと同様の部品が使われている製造番号「PS00019A」の製品で、使用期限が2017年4月末までになっているもの。全体で8万1694本が生産されており、国内では2016年1月28日から3月24日にかけて、5974本が出荷されている。

「エピペン」には薬液が0.3mgの製品のほか、0.15mgの製品もあるが、これらには問題のある部品は使われていないという。

ファイザーは処方された医療機関、薬局にて交換に応じるとしていて、各医療機関にも該当商品を使用している患者への呼びかけを求めている。問い合わせはファイザーエピペン回収特設窓口0120-665-766(平日午前9時~午後5時半)。(ZUU online 編集部)

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