米フォーブス誌の「世界長者番付2017年版」から、今年は78人のビリオネアが圏外へと消えた。市場が大きく変動した中国からは最多となる33人が圏外に。日本からはコロプラの馬場 功淳社長の推定資産額が過去1年間で4割減少している。

推定資産4974億円からゼロになったセラノスのホームズCEO

3月20日に発表された最新版では、資産総額10億ドル(約1104億7000万円)以上のビリオネア数は2043人。昨年から13%増え、史上初の2000人超えとなった。4年連続で「世界一の資産家」となったビル・ゲイツ氏(資産総額860億ドル/約9.5兆円)を筆頭に、ウォーレン・バフェット氏(756億ドル/約8.4兆円)やAmazonのジェフ・ベゾス氏(728億ドル/約8.5兆億円)がランクイン。

こうした華々しさの裏では、米コカ・コーラのサマーフィールド・ジョンストン・ジュニア元会長兼CEOやシスコのジョン・モーグリッジ元会長兼CEOなどの資産が、次々と「9桁(億単位)」以下に割りこんだ。

最も大きく資産を減らしたのは米医薬ベンチャー企業、セラノスの設立者エリザベス・ホームズCEOだ。19歳という若さでセラノスを立ち上げ急成長させたものの、うたい文句であった「一滴の血液から30項目の検査」の嘘が昨年明るみにでたが最後、ビリオネアのリストから姿を消すことになった。フォーブス誌は45億ドル(約4974億円)と推定していたホームズCEOの資産額を、不祥事発覚後にはゼロに変更した。

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

オイル、アパレルの不況で

ホームズCEOのような極端な例とは比べ物にならないが、ナイジェリアの石油会社、Forte Oilのフェミ・オテドラ氏の資産は8割減。自社株と通貨(ナイジェリア・ナイラ)の大暴落という二重の災難に見舞われた結果だ。

米人気ファッション・ブランド、ヴィクトリアズ・シークレットやカルバン・クラインの下請け業務で財を増やしたレジーナ・ミラクル・インターナショナルも、昨年はアパレル企業からの受注減少。ハン・ヤオ・リトCEOは純資産のおよそ半分を失った。

かつてFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOやAirbnbの創設者ネイサン・ブレチャージク氏とともに「世界の若手億万長者」などにもランクインしていたコロプラの馬場 功淳社長も推定資産が大きく減少した一人だ。

元Amazonのエンジニア、サチン・バンサール氏とビニー・バンサール氏が立ちあげたインド版Amazon「フリップカート」は急成長とともにトラブルも続出。前年から失速する結果となった。

過去1年で推定資産が大きく減少した資産家5人

ハン・ヤオ・リト(中) 純資産額7億4500万ドル(2016年……13億ドル)
フェミ・オテドラ(ナイジェリア) 2.7億ドル(18億ドル)
馬場 功淳(日) 6.9億ドル(12億ドル)
サチン・バンサール、ビニー・バンサール(印) 9.5億ドル(12億ドル)
エリザベス・ホームズ(米) 0ドル(36億ドル)

(アレン琴子、英国在住フリーランスライター)

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