中国のビットコイン取引所、BTCCがマルチ通貨対応のブロックチェーン・ウォレット「Mobi」のサービスを開始した。

ユーザーの携帯番号とリンクさせるだけで自動的に通貨を換算。100種類以上の通貨からビットコインまで送金可能な、史上初のオールインワン型アプリだ。

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(写真=BTCCウェブサイトより)

リーCEO「真の国際送金サービス」と絶賛

世界銀行のデータによると昨年は54兆円規模にまで急成長を遂げた国際送金市場。場所や相手、送金の種類を一切問わない「Mobi」のようなアプリが、その勢いに拍車をかけることは間違いない。

BTCCのウェブサイトによると、スマホ同士は勿論、世界中で3000万人が利用するTwitterのアカウントにも簡単に送金が行える。またVisaのデビットカードをリンクさせることで、ATMからの現金引きだしやリテールでの支払いにも利用できる。BTCC独自のフィジカル・ビットコイン「Mint」との組み合わせも可能だ。

BTCCのボビー・リーCEOは自社の新アプリを「送金の壁を排除した真の国際送金サービス」と絶賛。iOSおよびAndroid搭載スマホ、日本語を含む世界15カ国語に対応しているだけではなく、パブリック・ブロックチェーンを利用したビットコイン送金も可能な点が新しい。

「Mobi」は独自のVisaカードも発行している。利用限度額は利用状況に応じて最高1日2万ドル(約220万円)。

BTCCは2011年に設立された中国初のビットコイン取引所だ。世界一手軽で信頼のおけるデジタル通貨サービスの提供を目指している。( FinTech online編集部

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