ビットコイン価格が大きく動いている。2月末に1,300近くにまで上昇したビットコイン/米ドルが3月に入り1,000ドルを切る水準にまで下落。しかし再び1,000ドル台を回復、さらなる上昇の気配を見せるビットコイン。これまでFX投資をしてきた投資家からも注目されている。

FX主要通貨ペアと比べて大きな値動きのビットコイン その他の長所

(写真=Tom Stepanov/Shutterstock.com)
(写真=Tom Stepanov/Shutterstock.com)

投資対象としてビットコインを見たとき、その長所はなんといってもボラティリティが高いことだろう。

FXの場合、特にドル、ユーロ、円などの通貨ペアはボラティリティが高くない。たとえばドル円が数日の間に10%も20%も動くという場面は想像しがたい。

一方ビットコインの場合は、ボラティリティが高くFXに比べて価格が上下しやすい。数日の間に15%上がって10%下がるということもある。また1日で20%や30%動いたこともある。これだけボラティリティが高いということは、短期間で大きな利益が見込めるということだ。

FXと同様、ビットコインではレバレッジを効かせた証拠金取引も可能だ。最大で証拠金の25倍までレバレッジを効かせることができる。

ビットコインの自由度の高さも長所の一つだ。FXの場合、土日など休日の場合は取引が行われていない。しかしビットコインの場合は365日24時間取引が行われている。土曜日に自分のポジションを解消したくなってもFXでは月曜日まで待つ必要があるが、ビットコインならばいつでも自由に取引が可能だ。

一方で気をつけたいビットコインの短所とは

長所の一方で短所もある。ボラティリティが高いため、逆に大きな損失が出やすいともいえる。対策としては逆指値などロスカット注文を入れることが必要だろう。ボラティリティの高さは長所でも短所でもあるため、うまく活用していきたいところだ。

またビットコインには流動性リスクも存在する。取引所によっては出来高が少なく、一度に多くの売買注文を出すと価格の高騰又は暴落を引き起こす可能性もある。ある程度出来高のある取引所を選ぶことが大切だ。

信用リスクも押さえておきたい。ビットコイン自体はブロックチェーンという高度な認証システムで管理が行われており、信頼性の高い通貨だ。

しかしビットコインを取り扱う取引所に関しては、マウントゴックス社の事件もあり信頼性が問われている。信頼のおける取引所で取引することを強くおすすめする。

こうした点を踏まえて注目されているのがビットポイントだ。上場会社の子会社であり、元楽天証券のCTOが開発した取引所である。証券取引システムを構築してきたノウハウをいかし、サーバー、運用保守、開発チームは証券会社と同じセキュリティー水準になっている。管理画面の使い方を含め、分からないところはメールだけではなく、電話でもサポートしてくれるのは嬉しい。資産をしっかり守りたい投資家がビットポイントに着目するのもうなずける。

米中経済やハードフォーク問題が影響? ビットコインの今後

今後のビットコイン価格の推移については、米中2大国の動向やハードフォーク問題が大きな影響を与えそうだ。トランプ大統領の「アメリカファースト」のスローガンの下、アメリカ経済がこれまで以上に成長すればドル高、新興国通貨安となり、ビットコインにさらに資金の流入が起こることが考えられる。

中国に関しても6年連続でGDP成長率が下落しており、成長に陰りが見えている。今後さらに成長鈍化が進むようであれば、さらにビットコインへの資金流入が進むとかもしれない。ハードフォーク問題についても、動向を注視した方がよいだろう。

いつでも取引でき、レバレッジがかけられることが魅力のFX。ビットコインはこうした点を押さえながら、さらに投資しやすい環境が整いつつある金融商品といえる。もしビットコインへの投資を考えるなら、ビットコインの長所・短所を理解したうえで、信頼の置ける取引所を選ぶべきだろう。