仏大統領選を目前にひかえた国民戦線(FN)マリーヌ・ルペン党首が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とモスクワで会談を行ったことで波紋が広がっている。

ルペン党首が訪問先としてあえてこの時期にロシアを選んだ理由について、「融資目的」や「反EU思想の強調」「選挙支援」「対戦相手つぶし」など様々な憶測が飛び交っている。

グローバリズム、イスラム原理主義の脅威に対しロシアに協力要請

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

ルペン党首が親露家であることは以前から知られていたが、今回の訪問では事前に会談相手が明かされておらず、単に「露議員との会談」として報じられていたことから、両者がクレムリンで固く握手を交わす姿は世間を大きく驚かせた。

プーチン大統領は「この会談が仏大統領選に影響を与えることは望んでいない」とする一方で、「しかしどの党の代表とでも交流する権利が我々(ロシア)にはある」と述べた

ルペン党首はロシアが世界的批判をうけているクリミア併合などをめぐるウクライナ問題に対し、「フランスとロシアの立場は一致している」とし、欧州連合(EU)の対露経済政策が不公平だと批判した。

またルペン党首はグローバリズムとイスラム原理主義を2大脅威と見なしており、これらの脅威に打ち勝つためにロシアの協力を要請。米新政権の誕生が「フランスの主権奪還を早める」ことへの期待も表明した。

過去にロシアから11億円の融資をうけたFN