「最も安全な主要航空会社」の最新版が発表され、日本航空と全日本空輸がトップ20に選ばれた。

日本航空(JAL)は今年も9位を維持。全日本空輸(ANA)は昨年15位から4ランク上昇した。首位は昨年同様キャセイパシフィック。2位にニュージーランド航空が急浮上し、海南航空がカタール航空とともに3位となった。中国・香港からは3社がトップ10入りという快挙を成し遂げた。

今年大きく順位をさげたのは、エバー航空、エミレーツ航空、ジェットブルー航空などだ。

このランキングはドイツの航空安全データ集計センター、JACDECが、世界の主要航空会社の安全度を測定する意図で毎年発表している。調査は「RPK(各有償旅客による飛行距離の合計)」をベースとしているため、事業規模という点で対象が大手に限定される。そのためこのランキングが世間で誤解されているような「世界で最も安全な航空会社」ではないことを、JACDECは指摘している。

「事故による死亡者数や安全性に影響する重大な出来事」などのデータから、「各国の透明性」「IOSA(国際航空運送協会による国際運航安全監査プログラム)の承認をうけているか」まで、幅広い指針が評価基準になっている。

最も安全な主要航空会社トップ20と安全指数

19位 エア・ベルリン(独)0.023ポイント 昨年順位20位
19位 ブリティッシュ・エアウェイズ(英)0.023ポイント 18位
16位 ヴァージン・オーストラリア(豪)0.020 22位
16位 ジェットブルー航空(米)0.020 11位
16位 エア・カナダ(加)0.020 16位
15位 デルタ航空(米)0.018 17位
13位 ヴァージン・アトランティック航空(英)0.017 14位
13位 TAPポルトガル航空(ポルトガル)0.017 10位
11位 ルフトハンザドイツ航空(独)0.016 12位
11位 全日本空輸(日)0.016 15位

9位 日本航空(日)0.015 9位
9位 カンタス航空(豪)0.015 13位
8位 エティハド航空(アラブ首長国連邦)0.014 8位
7位 エミレーツ航空(アラブ首長国連邦)0.013 2位
6位 エバー航空(台)0.012 3位
5位 KLM(蘭)0.011 6位
3位 カタール航空(カタール)0.009 4位
3位 海南航空(中)0.009 5位
2位 ニュージーランド航空(ニュージーランド)0.007 7位
1位 キャセイパシフィック航空(中国・香港)0.005 1位

(ZUU online 編集部)

【お詫びと訂正】6位のエバー航空は台湾の企業とJACDECから発表されておりますので、発表に合わせて訂正し、関係者の皆様にお詫びいたします。