ブックオフコーポレーション <3313> が業績の早期回復を図る為、取締役執行役員である堀内康隆氏が代表取締役社長に就任する事を発表した。松下展千社長は代表権のない取締役となる。就任日も同日となる。2期連続となる営業赤字が見込まれる中、経営トップの交代で業績の立て直しを図る。

2期連続の営業赤字、中期経営計画も黄信号

ブックオフ,社長交代
(写真=PIXTA)

新社長の堀内氏はコンサルティング会社などを経て、2006年にブックオフコーポレーションに入社。経営企画部長や子会社長社長を歴任し、40歳での社長就任となる。経営経験に長けた人材を社長に配置する事で、業績の立て直しを狙う。

同社の業績は厳しい。2017年1月27日には2017年3月期業績の下方修正を発表している。特に利益の悪化が深刻であり、連結営業利益は8億円の予想から一転、4億円の赤字への修正となっている。前期も5億3000万円の赤字となっており、営業赤字は2期連続となる。

同社の中期経営計画では2020年3月期までに連結営業利益40億円の達成を目標としているが、2007年3月期に33億円の連結営業利益を計上して以降、右肩下がりとなっている。計画の達成に黄信号が灯っている中、経営の見直しは喫緊の課題となっていた、

リユース市場は競争激化、コスト増加も経営を圧迫

ブックオフコーポレーションは「リユース」をキーワードに事業拡大を行っている。主力商材である書籍だけでなく、ゲームや音楽・映像ソフト、衣料品から家電製品まで分野を広げている。しかし、事業拡大に伴う店舗の改修や人員増加が営業利益の下押し要因となっている。

売上高の約3割を占める書籍の伸びも停滞している。同社の2017年3月期第3四半期決算では書籍の売上高は前年同期比で約6%の下落となっており、仕入高も前年同期比で約3%下落している。仕入が減少する事で品揃えが悪くなり、売上高に影響している可能性が高い。更に成長の目玉として見込んでいた中古家電販売の伸びも想定を下回る。

同社の発表によると、リユース市場は年率4~5%の成長を続け、2025年には2兆円の市場規模となる見込みである。しかし、一方で競争も激しくなっている。同社の売上高はここ数年間横ばい圏にあり、市場拡大の恩恵を享受しているとは言えない。足下ではオークションサイトなど、個人が直接出品する形態の勢いが増しており、同社の業績にも影響を与えていると見られる。また、同社の中古品の下取り価格に対する不満の声も聞かれる。

同社は取扱い商材の多様化やインターネット店舗の開設、「ヤフオク!」との連携等の事業改革で環境変化に対応しようと試みるが、成果はまだ表れていない。新社長はこうした試みを業績に結び付け、立て直しを図る事が求められる。古本チェーンから総合リユース企業への脱却を目指し、新社長に託される課題は多い。(ZUU online編集部)

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