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IT部門の組織変革から始まった

P&GのCIOであるフィリポ・パッセリーニ氏は2004年からCIOを務め、2005年Gillette買収におけるシステム統合の指揮やIT部門の組織変革をしたことで知られていますが、そうした取り組みにおいては、ERPが重要な役割を果たしているようです。

パッセリーニ氏によれば、ERPは標準化の中心であるピラミッドの土台のようなもので、ビジネスモデルを推進する上では、マーケティング、営業、サプライチェーン、財務などを包含するシステムが不可欠と話しており、例えば、Gilletteの統合においてはコスト削減と事業に対する相乗効果の点からP&Gのシステム基盤に組み込んだことなどをあげ、ERPの価値が以前にも増して重要になってきていると話してます。


シナリオ・ベース戦略手法

P&Gが、新製品開発に用いた手法とは、既定路線の戦略シナリオだけでなく複数組み立て代替案を準備し、それらとの比較の中で既定路線の戦略シナリオがよいのか、別の戦略シナリオがよいのかを判断しているのです。


ビジネス価値を重視する

バックオフィス業務を実行する上で重要なことはいかにしてビジネス的な価値を結びつけるかということだという考え方のP&G、そのIT部門のユニークともいえる施策は、消費財メーカーであるP&Gが消費者向けに展開しているサポートやコミュニケーションの在り方を、IT部門とビジネス部門とのやりとりにも応用していることと言えます。IT組織の中にコミュニケーション部を設置して、消費者と同じようにコミュニケーションを取っていることは世界的にもユニークな取り組みということです。

新しいテクノロジの選択としてビジネス価値を重視していて、例えば、SNS、クラウド、ビッグデータといった技術を採用する際にもビジネス的な価値や目的を原点として、価値、ゴール、費用から必要なステップを踏んでから導入を決めています。