家電量販店最大手のヤマダ電機 <9831> が金融業に参入。傘下の住宅会社ヤマダ・エスバイエルホームの顧客に向け、住宅ローンとリフォームローンを提供する。昨年設立したヤマダ電機100%出資子会社であるヤマダファイナンスサービスが行う。

長期固定金利住宅ローン「ヤマダフラット35」がメイン

住宅ローン,ヤマダ電機
(写真=PIXTA)

取り扱う金融商品は、住宅金融支援機構と提携した長期固定金利住宅ローン「ヤマダフラット35」をはじめ3種類。住宅事業を手掛ける子会社のヤマダ・エスバイエルホームとヤマダ・ウッドハウスの顧客に限定されている。融資金額は100万円以上8,000万円以下で、融資期間は15年以上35年以内となっている。事務手数料を1.1%に抑え、さらに0.3%分のヤマダポイントをつけるとして低水準にすることを打ち出している。

ヤマダ電機が住宅事業に乗り出したのは2011年のこと。ミドルクラス以上の注文住宅を提供する「ヤマダエスバイエル」と、低価格で高品質なスマートハウスを提供する「ヤマダ・ウッドハウス」がある。順調に業績を伸ばしており、現在はグループ全体の売上高の1割を占めている。

金融業参入で顧客の囲い込みを狙う