ルクセンブルクに拠点を置く投資会社、JABホールディングスが高級靴ブランド、ジミーチュウを売却し、急成長中のコーヒー事業に専念することを明らかにした。

インターネットの普及や消費者趣向の変化から、高級品市場は著しく低迷している近年、投資市場の潮流も「庶民には手の届かない高級品」から「より生活に密着したカジュアルな商品やサービス」へと変わっていくことが予想される。

生き残りをかけて経営再建に乗りだした高級ブランド

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

1998年から2004年にかけて放映された米TVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の中で、主演女優のサラ・ジェシカ・パーカー氏が愛用していたことから、流行に敏感な女性の間で人気に火がついたジミーチュウ。全盛期には世界34カ国、170店舗 を展開していた。

JABは2011年、タワーブロック・キャピタル・パートナーズから8億ドル(約 890億4800万円)でジミーチュウを買収。2014年にロンドン証券取引所でIPOを果たした際の評価額は、5億4560万円(約 607億5256万円) だった。

2013年の純売上高は1億5000万 ポンド(約214億3264万円)と報じられていたが、すでに高級ブランドブームにはかげりが差しかけており、ブルガリがLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)に37億ユーロ(約4508億4612万円)で買収されたほか、Hermesがジャン・ポール・ゴルティエをスペインの香水メーカー、プーチに売却するなど、存続を賭けた再建が相次いだ。Pradaが香港取引所に上場したのもこの頃である。

JAB「高級品へ投資を主力からはずす結論に至った」