2017年4月には、電気・ガス料金をはじめ、たばこの国産6銘柄やオリーブオイル、生命保険など、生活を直撃するような値上げが相次いだ。日本総研の日本経済展望によれば、個人消費は緩やかな回復傾向にあるものの、決して力強さがみられるわけではないという。そうした中での「値上げ」はやはり痛いが、5月にもいくつもの値上げが予定されている。

電気、ガス料金は4カ月連続の値上げ

大手電力全10社は、5月の家庭向け電気料金を引き上げるという。火力発電の燃料となる液化天然ガスなどの輸入価格が上昇したことや、5月から太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用した発電の賦課金が増えることなどが原因に挙げられている。また、大手都市ガス全4社もガス料金を値上げする見込みで、電力、ガスの全社が値上げするのはこれで4カ月連続となる。

標準的な家庭の電気料金の値上げ幅は、最も多い沖縄電力 <9511> が213円で、最少は北陸電力 <9505> の153円程度の見込み。また、ガス料金の値上げ幅は、東京ガス <9531> が62円、東邦ガス <9533> が57円、大阪ガス <9532> が56円、西部ガス <9536> が44円程度と見込まれている。なお、5月の電気料金やガス料金は、2016年12月から2017年2月にかけての原油や液化天然ガス、石炭などの平均輸入価格を基に計算されているという。

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