戸建て住宅は、生活するための空間だけでなく、資産として活用することによって資産形成が可能になる場合があります。今回は戸建て住宅を活用して行うことができる資産形成について紹介します。

戸建て住宅は人生最大の資産

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(写真=Sean K/Shutterstock.com)

戸建て住宅を購入することは、高額な買い物の一つです。人生に一度あるかないかの買い物になる人も多いでしょう。また、相続などによって手にするケースもあります。

戸建て住宅は、土地と居住部分の建物で構成されています。土地も建物も自分のものであれば、好きなように建物を改装、改築、建替えができます。また、借地にする、店舗を構えるなどの選択肢もあり、自由に活用することができます。このようなことから、戸建て住宅はあなたが活用できる大きな資産ということもできるでしょう。

戸建て住宅は、住むための場所としてだけでなく、資産として活用することができます。うまく運用することで資産形成の手段として機能してくれるのです。例えば、自宅を担保に新たな不動産を購入して、それを貸し出して収益を得る人もいます。

住宅を活用した資産形成

それでは、具体的に戸建て住宅を利用した資産形成はどのようなものがあるのでしょうか。

・ 不動産を担保とした借入
家を購入するときに住宅ローンを組む人が多いですが、この住宅ローンなどについて、担保としてその不動産に抵当権などが設定されます。返済できないとこの不動産が競売にかけられ、その代金によって借入金を返済することになります。

このように、不動産というものはそれ自体に価値があるため、担保にして借入することができます。また、この借入金を事業の資金にすることができるため、起業することも可能になります。もちろん、うまくいかず借入金を返済できないと、その不動産を手放さなくてはならなくなってしまいます。

・ 賃貸して定期的な収入を得る
不動産投資に最もよく利用されているのは、賃貸することです。管理についても外注してしまうと、ほとんど何もせずに定期的な収入を得ることが可能になります。もちろん、中古住宅の場合はある程度リノベーションなどが必要になりますが、そのまま置いておくよりは誰かに貸して収入を得た方がプラスになることも多いでしょう。借りてくれる人がいないと、メンテナンス代金ばかりかかることになります。

・ 売却して現金を得る
戸建て住宅もそのままにしておくと経年劣化などによって、どんどん資産価値は低下してしまいます。また、全く利用することを考えていない、遠方過ぎて管理するのも難しいという場合は売却してしまうのも資産形成の方法の一つです。

売却するとある程度まとまった現金を得ることができます。この資金を利用することによって、資産形成をスタートさせることができます。売却してしまうと、その不動産について二度と使用することはできないので、別に住居を確保しなければいけません。

・ リース
不動産リースは遊休土地についても行うことができます。戸建て住宅の建物が古くなってしまっても、土地の場所がよければ、それをリースすることも可能です。

・ 民泊関連
建物が観光地の近くの便利な場所にあると、民泊として貸し出せる可能性があります。特に外国人観光客向けには古民家が人気で、古い家でもそれだけで価値がある場合があります。

宿泊用にリノベーションは必要になる場合もありますが、貸したい時に貸し出すことができること、人気が出ると常に収入を得ることができるのも特徴です。一方でもし人気が出なければ、メンテナンス代金ばかりかかることになってしまいます。

民泊は国が合法化する動きもみられていますが、地域や建物の条件などをクリアする必要があります。民泊経営を検討する場合は、法律や制度をよく確認してみましょう。

許容リスクを精査して投資は慎重に

戸建て住宅を利用した資産形成は、様々な活用方法があります。もちろんメリットだけでなくデメリットもありますので、デメリットも考えて運用の判断を行うことをおすすめします。