クルーズ旅行が世界的なブームになって10年以上経過している。クルーズは2000年以降、世界的に人気の旅行スタイルだ。日本でも、豪華客船で国内外を周遊するプランを中心に、クルーズの旅に魅せられる人が急増している。

旅行代理店JTBも専門デスクを開設 盛り上がる「クルーズ」の旅

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(写真=Peter Cripps/Shutterstock.com)

春は国内の桜の名所巡りやゴールデンウィークを利用した海外への旅など、旅行を計画する人も多い。そんな中、盛り上がりをみせているのが「クルーズ旅行」だ。大手旅行代理店を中心に、国内外のクルーズの旅を豊富に企画している。

例えば、JTBでは2014年12月にクルーズ専門店「JTBクルーズ銀座本店」をオープンした。JTBではグループ全体でクルーズ事業を強化しており、同年10月には「JTBロイヤルロード銀座」と、30年以上のクルーズ旅行の取扱実績を持つ「PTS」のクルーズ企画部門を統合し、専門部署を開設。JTBクルーズ銀座本店はこの流れの一環として誕生した専門店で、人気を博している。

この背景には、団塊の世代の退職や、訪日外国人の増加などがある。海外ではすでに旅のスタイルとして定着しているクルーズ旅行市場の高まりは、旅行業界全体を盛り上げる一要素として期待されている。日常を忘れて海に思いを馳せ、寄港地ごとに特色ある街並みを楽しめる。そんな少し贅沢な旅のあり方に注目が集まっているのだ。

他にはない、クルーズ旅行の魅力とは?

クルーズの魅力は何と言っても、贅沢な旅時間を提供してくれることだろう。狭い機内で数時間をかけていくところを、クルーズの旅ではゆったり1日かけて移動する。効率的かつ早く移動が求められる日常を離れ「心地よい時間を提供すること」に主眼を置いている旅のスタイルだ。

また、移動そのものを楽しむためのエンターテインメント性の豊富さも魅力だ。クルーズでは日替わりでさまざまなショーを開催しており、誰もが楽しめる工夫が満載だ。ジムやプールといったファシリティはもちろん、買い物に行ったり、カジノで非日常を味わったりするのもいいだろう。

また、その日その日で趣向を凝らした食事も、クルーズ旅行の醍醐味だ。見知らぬ人々と同じテーブルを囲み、会話を楽しむのもなかなかできない体験だ。疲れた時は、自分の部屋でゆっくりと海を見ながら一人物思いにふけるのも、海の旅の面白さといえる。

港に到着したら、日本のさまざまな都市や異国の街を散策しよう。地上の旅のように重い荷物に煩わされることなく、デイリーツアーを思い切り楽しめるのも大きな魅力だ。

この春こそクルーズの旅 自分だけの時間を過ごす

クルーズの旅と一口に言っても、日帰りの国内周遊ツアーから何週間もかけて世界各地を巡る豪華客船の旅まで、その種類はさまざまだ。

もし、初めてのクルーズで外国船では言葉の不安があるという場合は、日本のクルーズ船を選んでみてはいかがだろうか。例えば、日本最大の客船で人気の高い「飛鳥Ⅱ」は、日本人スタッフが多く、ラウンジやバー、映画館、スパなどの施設も充実している。カジノやダンスタイム、各種ショーなどイベントも盛りだくさんで、レストランでの食事の質の高さにも定評がある。

また、日本の客船は日本人の旅行者が多数を占めるので、クルーズの旅で気になるドレスコードもそれほど気負う必要はない。最近では、クルーズ船の日本人旅行客の増加に比例して、外国船が日本に寄港するツアーをはじめ、各社が扱う外国船・豪華客船のツアーの数も増えている。これに伴い、渡航に必要な手続きの代行サービスや、日本語サービスなど、サポート体制も充実してきている。

新しい旅のスタイル

クルーズ旅行は、飛行機や鉄道とはまた違う、海の旅という醍醐味を味わえる。これからの行楽シーズンに、新しい旅のスタイルを取り入れてみるのはいかがだろうか。(提供: 百計オンライン

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