小・中学校の夏休みを数日減らし、別の時期の平日に回し、前後の土、日の休日を合わせて、9日間の大連休にする「キッズウィーク(仮称)」について、創設の提案が6月1日開かれた教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大学総長)の提言に盛り込まれた。安倍首相の肝いりだが、果たして……。

Yahoo!のアンケートでは反対6割

働き方改革,
(写真=Drop of Light /Shutterstock.com)

キッズウィークの構想は、休暇取得を分散化して、大人の有給休暇を取りやすくするのが狙いであろう。観光省の調査によると、お盆の交通渋滞は、年末年始やゴールデンウィークより大きいという。夏休みは実態として、昔からお盆時期の前後が親子そろって帰郷、遠出できるチャンスなのだ。

政府が狙う「働き方改革」に対比される「休み方改革」は、スムーズに進むのか?ネット上では「非正規社員やサービス業の人はどうなるの?」「親が有給取りやすい環境を整えることの方が先やと思うが」など懐疑的な意見が目立つ。Yahoo!は5月19日から10日間、「キッズウィーク」の実施について賛否を聞いた。その結果、回答した17万人余りの内、賛成は22.3%、反対は何と66.2%もあった。

子どものための有給休暇は取れるのか?