フリマアプリを運営するメルカリが6月5日、購入した商品の代金を後払いに出来る新サービス「メルカリ月イチ払い」を試験導入したと発表した。1カ月分の商品購入代金を翌月にまとめて支払う事が可能となる。後払いにより、利用者の利便性を高める狙い。後払いの仕組みといえば、スタートトゥデイ <3092> が「ゾゾタウン」で行っている「ツケ払い」もあるが、果たして……。

翌月まとめてコンビニ支払

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(画像=メルカリより)

従来は購入の都度支払いを行う必要があったが、「メルカリ月イチ払い」は1カ月間の商品購入代金をまとめて、翌月中にコンビニや銀行ATMで支払う事が出来る。メルカリではコンビニでの支払いを選択する利用者が多く、購入点数が多い利用者は支払いに手間が掛かるケースがあった。新サービスを利用する事で、何度も支払いを行う手間が省け、利用者の利便性が高まる。

メルカリもただで後払いを認めているわけではない。利用毎に100円の手数料が掛かり、利用限度額は2万円となっている。現在は試験導入の段階であり、利用者は過去の利用実績等を元にメルカリが選んだ一部ユーザーに限られる。利用対象者は順次拡大していく予定である。また、口座振替による支払いも対応予定であるとしている。後払いに加え、支払手段の選択肢も増やし、取引活性化を狙う。

目指すは「ツケ払い」? 回収リスクには要注意

後払いサービスと言えば、スタートトゥデイが「ゾゾタウン」で行っている「ツケ払い」が話題を集めた事が記憶に新しい。昨年11月から始めたサービスであるが、大々的に宣伝を行い、その認知度は非常に高い。

スタートトゥデイは「ツケ払い」の利用率は開示していないが、決算発表会見では相当数の利用者がいる事を示唆している。また、サービス開始以降、「ゾゾタウン」の業績は勢いを加速させており、2017年3月期第4四半期の商品取扱高は前年同期比34.6%と高い伸びを示している。

一方、後払いサービスには回収懸念が付きまとう。スタートトゥデイは決算会見で「ツケ払い」における目立った問題は起きていないと話すが、同時に未払い状況についてはGMOペイメントサービスへ委託を行っており、把握していないとしている。インターネット上では支払いに窮する若者の声も出ており、今後大きな問題となる懸念もある。

スタートトゥデイは与信審査から請求、回収という流れをGMOペイメントサービスへ委託している事に対し、メルカリは「メルカリ月イチ払い」の与信管理を自社で行うものと見られている。自社管理によるコスト増や回収リスクには十分注意が必要であろう。

メルカリではクレジットカード枠の現金化を狙ったと見られる出品が相次いだ事でも問題となった。「メルカリ月イチ払い」を利用して急ぎの資金を用立てようとする利用者やそれを狙った出品者による不健全な取引が起きないよう、対策を講じる必要がある。

利用者にとっては便利な後払いサービスであるが、企業にとって有益なサービスとなるかはまだ試験段階であると言える。「ツケ払い」に続けと言わんばかりに始まった「メルカリ月イチ払い」の動向に注目する企業は多いだろう。(ZUU online編集部)

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