運用資産総額220億ドル(約2兆4433億円)のバロン・キャピタルの設立者、ロナルド・バロン氏が、「13年後には、株式相場と経済が2倍に成長している」との見解を示した。

また「2020年にはテスラ株が1000ドル(約11万730円)の大台に乗る」と発言するなど、長期的な経済市場の見通しを楽観視している。

低すぎる原油価格と金利が経済成長を加速させる?

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

バロン氏は米フォーブス誌などにも紹介されている 「ビリオネア(資産額1億ドル以上の層)」で、23億ドル(約2554億3800万円)の純資産を所有する著名投資家だ。

「現在の原油価格と金利が低すぎる」ため、株式相場や経済が大幅に、かつ急速に成長するとバロン氏は確信している。原油安と低金利は今後も長期間にわたり続くと 予測。結果的に「経済成長の速度を速める」という。

「5、6年後に2倍に増えていると期待できる銘柄に投資する」というのがバロン氏の投資スタイルで、毎日気ぜわしく株価の変動を追いかけるような短期的投資は好まないそうだ。
トランプ大統領の勝利やBrexitなど、人間には結果が予想できない出来事も多数ある。なまじ予想が的中したとしても、結果による影響までは想像もつかない場合が多い。

今回の予言に関しても「長期的な見解では2倍に成長する」との、個人的かつ楽観的な観測の域にとどまる可能性も否めない。しかしバロン氏の今日の成功が、「観測の域」だけで築かれたものではないことは確かである。

バロン氏「テスラに勝る電気自動車技術を持った企業はない」

そんなバロン氏が3年前から特に熱を上げているのは、自ら160万株を所有するテスラだ。
バロン氏はテスラの株が2018年には500ドルから600ドル (約5万5370円から6万6440円)に値上がりし、2020年までには1000ドル(約11万730円)に達すると予想。年間100万台の車を販売し、営業利益は100億ドル(約1兆1074億円)、収益は700億ドル(約7兆7518億円)を記録すると、期待を露わにしている。

次世代自動車の開発には大手自動車メーカーのほか、AppleやGoogleといったテクノロジー企業も乗りだしているが、「テスラに勝る電気自動車技術を持った企業はない」と自信満々だ。

2016年11月、テスラが米太陽光発電設置企業、ソーラー・シティを買収した件については、「(株主として)個人的には歓迎しない」と述べているものの、自らのリサーチを行った結果、「テスラ内部で将来的にシティー・ソーラーがどのような役割果たすか」 に対して、一定の理解を示している 。

「次の経済危機がそこまで来ている」「まだまだラリーは続く」など、様々な世界経済・金融市場の見通しが聞かれるが、あくまで短期的な予想である点が特徴だ。

バロン氏の長期的な見解は、わずか13歳で新聞配達と競馬予想のビジネスを立ち上げ、フォーブス長者番付の常連となった「オマハの賢人」ウォーレン・バフェット氏の投資スタイルとも共通するのではないだろうか。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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